予習復習
■予習
シガテラ5,6巻をようやく読む。『わにとかげ…』も中途だし、『ヒミズ』は未読。
読んでいないけれど、同じ物語要素が反復されている。グロとエロを希薄に通過しながら怠慢な散漫さのなかで何も起きない日常がただ肯定される。最近読んだウェブ社会の思想 〈遍在する私〉をどう生きるか (NHKブックス)にもシガテラに一言言及がある。
また古谷の線はもう少しどこかで議論してもいい素材かもしれない。
ウメズについてもどっさり資料があるのでこれも読まねば。家にある下記をもう一度読む。
■復習
『伏し目』関連でパパン姉妹について調べる。眼をくり抜く残忍で凄惨な事件。
写真はここにあった。
1933年に冬のルマンで起きた凄惨な殺人事件。それがジェイの書き出しになる。パパン姉妹の殺人事件は、良く知られているように、ジュネの作品にもなっているし(1947)、映画にもなっている(2000)。
- 作者: ジャンジュネ,Jean Genet,渡辺守章
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 1995/10
- メディア: 単行本
- クリック: 9回
- この商品を含むブログ (8件) を見る
これをラカンが論じたのが、「パラノイア性犯罪の動機――パパン姉妹の犯罪――」(「現代思想 総特集:ラカン」7月臨時増刊号所収、青土社、1981)。
ド・クレランボーについても邦語論文を探す。ルディネスコの伝記も取り寄せてみる。
ド・クレランボーの論文として、あの布写真を論じたコプチェクの論はわたしの欲望を読みなさい―ラカン理論によるフーコー批判におさめられていたはず。
…今日はおぞましい素材が多し。