無線放送網50年説

面談と会議で一日中。

■無線と放送網
 スカンスの無線の章をざっとまとめる。『恐怖のメロディ』と『コンタクト』がひとまずの素材。後者は、異星人の発したと思われるメッセージが初のTV放送であるヒトラーの演説だったというオチがある。どちらも電波の海に浮かぶ孤独な魂の言説をくんだ映画。
 次の章のラジオ放送のネットワーク化の時代は、『マーズ・アタック』も素材に考える。組織化された全世界を覆うラジオ放送網が、刻一刻とリアルタイムで世界の終りを告げる、しかし、そのラジオ放送を用いて音楽を流してエイリアンを撃退することになる。ラジオというメディアを巧く使った映画。『It's not unusual』のエンディングが無意味に笑ってしまう映画。『宇宙戦争』ものも調べてみる。
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■50年周期
ソブチャクの議論を読んでいて、そのある意味では下敷きにもなっているジェイムソンの議論も読み直すことになる。「ポストモダニズム、あるいは後期資本主義の文化的論理」は、訳されていない? 1840年代(写真)、1890年代(映画)、1940年代(TV&ビデオ)の境界区分の後の1990年代を考えれば、これは訳出すべき議論だろう。電気メディア論をこれに並行させつつ組み立てを考える。