デジタル・筋肉・研究会
■本業
…気がついたら次の原稿の締切が迫っているので再び唸りはじめる。
今度はデジタル写真論というお題。いつもの通り、まだ一文字も書いていないが、たぶん90年前後以降に急速に広まり寿がれ、2008年現在、誰もそれを正面きって扱うほどのことのない自明さと拡散性を帯びてしまったデジタル写真をきちんと段階をおっておさえて考えてみよう、という内容になると思う。
■筋肉サイト
を探している。「腹筋」と検索語をいれるだけでも無数の筋肉データベースや筋肉画像が次々とヒットする。笑顔の半裸の男前たちが長々と筋肉講釈をし、ギクシャクと筋肉を動かす。それがyou tubeなどでひたすら反復されている(サイトはここにはあげないが、crunchと入れて動画検索すればそれが分かる)。狭い部屋であられもない半裸のボディビルダーがうごめいている。
ふりかえると、初期映画や1900年前後の写真にも同様に筋肉体操ものが多い。それは先日の映像学会でも発表があったとおり。やはりサンダウ(サンドウ)先生関連資料からあたらざるをえないだろう。と思い、この本を注文。黒い背景に白く浮かび割れる筋肉たち。
ギリシャ彫刻的な美的コード、複製美術写真のコード、当時の技術史、静止画動画の境界、カルトドヴィジット、ステレオ写真、これが絡み合う素材。もちろん当時の体育思想や「筋肉的キリスト教」も調べてみたい。そう思い、以下も注文。日焼けして筋肉を黒く見せるようになった時期も気になるといえば気になる。
■視聴覚文化研究会
があるようです。下記に貼り付けておきます。ぜひご参加ください。発表内容の詳細はこちらに。
第十二回視聴覚文化研究会
日時:2008年7月19日(土)13:30〜
会場:神戸大学文学部B棟351教室
○発表要旨
「タカラヅカ」メロディーの研究−1970〜80年代の作品を中心に−
阪上由紀(関西学院大学大学院)
やなぎみわ 「寓話」の世界観をめぐって―少女像における翁童思想的変奏とその理想化―
大久保美紀(京都大学大学院)