フェルメールシャッターポニョ

□今フェルメール
ユリイカ2008年8月号 特集=フェルメール
なぜ今またフェルメール特集なのだろうと思うことしきりなのだが――都美で展覧会があるのは知っている――購入。ホソマさんの論考を読む。

□タイ版シャッター
心霊写真 [DVD]
ようやく見る。このタイ版、先日見たハリウッド版と比較すると、おぞましさが濃い。後者はけっこうせつない心霊映画かもしれない。そういう点も強調しておこう。

□ポニョ
崖の上のポニョ サウンドトラック
一度聞くと忘れられない主題歌のこの映画を早々と見に行く。

最近見ているホラー映画よりもこわい。
正直、びっくりしてしまった。

物語として成立のきびしい、つまり早々とクライマックスを迎えてしまい、因果性の何がどうしての部分をほぼふりすてて、ただもう水があれまくる映画、小さいいろんなものがただもう凝集していく映画。そして魚類も鳥類も人類も混じりあっていく変なドライブのかかった映画。これ、いろんな意味で大丈夫なのかしらと心配にもなる部分もある映画。だが、その反面、アニメーションの起源のような、ただもう人間ならぬものや水が動くことにしか興味のない映画。
千と千尋もそう考えればこういうドライブが底流でかかっていたことも思い起こされる。

映画館で最初に映画に呼応していた子どもの反応の変化、
そしてすべて終わったときのあっけにとられた映画館の反応が面白かった。
そういう意味でおすすめの映画、と書いておこう。