二日目終了

訪沖中にたまった仕事もボツボツ片付けつつ、二日目の様子。
 午前は草間とアアルトとデザイン批判の発表。前二者は様式的な発表であったのでおいておくとして、最後の発表は面白いものだった。具体的事例を参照しつつデザインをめぐる旋回し横滑りする言葉に抗する暫定的な方途を提示するという主旨だったと思う。
 午後一部は廃墟趣味と、会津と古美術写真。廃墟趣味は路上観察学の試みと共通点を取るだけでなく、その大きな差異を取り出し、両者をぶつける意味をさらに考える必要がある。後者は美術史の言説と写真がもう少し深く関わる層を聞いてみたくもあった。
 午後の二部は沖縄写真コーナー。どうやら沖縄のいくつかのメディアでこの催しの告知宣伝がされたこともあって来場者の数が一気に増える。伊志嶺研究と東松研究。前者は一次資料を整理中であり、まだまだ進行中の作業ではあるが、近い将来沖縄写真家の星座をこういう若い学生さんがまとめていってくれるであろうという期待がかすかに見えた発表であった。後者はどのように写真家から距離を採るべきツールを導入できるのかを再び考えさせられる発表だった。

 終わって移動してビーチパーティーリテラルにも少しずつ露光する。
 ビーチにたたずむ学生をモデルに日の入りのベタ写真を撮っておく。
 
さしずめ左が露光過少気味で右が露光過多気味の写真といったところ。

 さらに今日が誕生日だったKくんにサプライズケーキがふるまわれているところもあげておこう。