研究会案内


大学。再びヒョーカ関係。来週火曜日の研究会の準備もする。研究会はこんな感じのものです。

文芸学研究会 第36回研究発表会
日時:9月23日(火祝)午後1時30分から6時まで
会場:神戸大学文学部 A棟1階学生ホール
内容:研究発表
 1.主観的普遍妥当性とは何かーカント美学の機軸を再考する試みとして 伊藤政志(神戸大学
 2.晒された身体ー19世紀末フランスにおける身体表象について     増田展大(神戸大学
 3.物語と食ー共食の美学的考察                   岩崎陽子(同志社大学
 (研究発表後、懇親会を予定しています。)

■セクーラ作業
「身体とアーカイヴ」を一通り訳し、司法写真関係も調べつつ、炭鉱写真関連の文献も読み進める。
 セクーラが強調するのは、炭鉱と写真と資本主義の結びつきである。機械に支えられた産業資本主義を表象する機械としての写真装置、したがって集約した形で機械の引き起こす葛藤や対立が見て取れることになる。しかも鉱山業の実態は、産業資本主義の根本を支えていながら、自身は機械化が一歩遅れたままであった。工場労働の形態をとりながらも、手仕事による労働とそれを管理する体制の齟齬が常に生じ、その反面で労働者間のコミュニティ形成がきわめて密でもある。こうした機械と機械の反復にずれが生じるような炭鉱労働、しかも早々と終焉を迎えてしまう産業のあり方、、、炭鉱写真が面白いのは、そうした反復や齟齬を如実に表象し、自らもその一部となっているところにある。

 セクーラは炭鉱写真の面白さをこのように論じた後、鉱山業の図版の16世紀以来の歴史を辿る。(つづく)

■のろいのビデオ
のろいのビデオが次々と届く。まずはこのシリーズから、このシリーズパート30まであるようだ。

ほんとにあった! 呪いのビデオ~special2 [VHS]

ほんとにあった! 呪いのビデオ~special2 [VHS]

ホームビデオをリプレイし、停止するモード。special2では「オルガン」と「滝」と「人形」が見ごたえ少々あり。それ以外には、白い服と長い髪の女性が本シリーズのパートⅠで出没し、それがレンタルビデオ用テープの何も映っていないはずの末尾にも出没し、なおかつそれを見た人が撮影したビデオにも写りこむという、ビデオ的構造を取り入れているところに工夫がある。

参考図書はこれ。
呪いの心霊ビデオ―怪奇探偵の調査ファイル

ともあれポイントは、以前も書いたように、投稿映像空間/時間におけるリアルや「ほんとにあった」次元の構成のされ方になるだろう。

…それにしてもこういう作業は肩が凝る。