新年

photographology2009-01-02

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

というせりふを右の吹き出しに入れてください。
元画像はasin:B000006E4Gです。動物の正面顔ものです。

■バッチェンからハンセン
バッチェンの下訳をようやく終える。ついでに昨年あげた論集のミリアム・ハンセンによるベンヤミン論「一方ではない通行路」を読んでいる。「神経刺激」という彼のキーワードを中心にベンヤミンをつなぎなおそうとする論考。『一方通行路』というテクストはしばしば前後期と区分される彼の生涯の思考経路の結節点にあたる。しかもこのタイトルそのものは、前期の傾向から後期の傾向へいたる引き返しのできない分岐点を意味してもいる。ハンセンの「一方ではないNot One-Way」は、別に前後期をつなぐとか、両者の通底性を主張するわけではない。むしろ「神経刺激」という語やその関連語が浮上したこのテクストを中心に、斜めにテクストをつなぎ、ミッキーマウスに収斂させるという話(だろう)。もちろんこうした問題設定は20世紀前半の前衛映画の話に落ち着いて終わりになるのかしらという懸念もあるが、読み進めてみる。バックモースのAesthetics and Anestheticsが参照されてもいる。
 ちなみに冒頭に呈示されているホンコン映画二本がこれ。
フェイス/オフ 特別版 [DVD]ラヴソング [DVD]
また面白い核があれば、紹介します。