尖端と新刊

年度末忙殺が続いていた。いや続いている。
今日会った若手研究者のひとは、春休みは「どごだ」と、風邪薬飲みすぎて辞任した大臣のように呟いていた。ま、そんな年度代わりの季節。

■新刊本
中平卓馬 (KAWADE道の手帖)大航海 2009年 04月号 [雑誌]
 久々に訪れた三月書房で購入。
 中平については、先日お会いした小原氏ともいろいろ仕事ができそうだし――これは先々面白そうな仕事になりそうな気がするし、上映会もお願いしよう――、また、そろそろあれこれ日本の写真についてもやらねばならなくなってきたので、ひとまず購入。
 後者は今、特集タイトルに謳われている現代芸術批判の意味がさっぱり分からない(という意味では分かる)のだけれど、執筆人のはじけぐあいが面白くて買ってしまう。
で、その後に駆けつけた飲み会の隣人の電話から一週間後の原稿依頼が来てしまう。

 春休みは「どごだ」と呟きつつ引き受ける。

■尖端的
「あら、尖端的ね」という展覧会に行く。大正昭和のイメージ群を見ていて、考現学マヴォバラック装飾社も面白いのは確かだが、もっとも関心を惹いたのは、マネキンとその展示の様子が絵葉書になって結構な数、残されていることだった。これは蝋人形写真論の素材。