宙吊り、スギモト
■宙吊り
『アート&フォトグラフィ』でもしられるカンパニーの本。写真と映画のいくつかの層がうまく重ねあわされた概説的な内容。写真と映画がいい按配に宙吊りにされればよいが。。。第一章 Stillness 第二章 Paper Cinema 第三章 Photography in Film 第四章Art and the Film Still.
版画からデジタル写真までの印刷物を網羅したインデックス的な本。案外図版が多く、東西の各種の刷り物、もちろん初期写真の事例も入っている重宝な本。プリントから版画もデジタルも宙吊りにする。
世紀転換期の写真における身体の問題を扱うには初期映画やサーカスから攻める手もあると思い、購入。アン・ドーンの『映画的時間の出現』にも連なる二冊。後者はまさに宙吊りの身体図版が満載。
ついでにさらに引っかかった本を買い物リストに加える。
The Cinematic (Documents of Contemporary Art)
■スギモト論
ふたたび締切前の仕事のため、杉本の写真についての代表的な論考をリストアップしてみる。手元にあるのは以下の通り。
浅田彰「写真の終わり」『文学界』2005年11月号
清水穣「杉本博司、空虚の番人」『Art It』第9号(2005年10月)
斎藤環「杉本博司、写真の「もどき」」『美術手帖』(2005年11月号)
長谷正人「ジオラマ化する世界 1」『写真空間 1』(2008年3月)
引き続き、海外のものもざざっとチェックしてみる。