贋作、位相
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コピーの特殊な事例が贋作である。コピーにはいくつかの位相が区別できることが分かる。たとえば、事物の物質的組成のレベル、精神史的、芸術史的、ロマン主義的レベル、形式的、美的レベル、技術的レベルなどがある。これが法的コードなどなどと絡み合って議論があれこれ捩れている。これをひとまず整理。
なかには、このような、倒錯した例もある。
ブリロ・ボックス、105個が贋作
パクリや倒錯や贋作の話題が、かつての問題構成とは別の位相で、しかも強烈に参照されながら問題化されているというこの位相のずれは、引き続き考えることにした。
写真に関しても、芸術的制度化した後のプリントの様態からコピー問題を整理できる。第一にヴィンテージプリント、ポスチュマス・プリント、モダン・プリント。第二に60−70年代の芸術における写真による写真の利用、第三に80年代以降の流用ものというふうに。