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神戸の日。
シャーマンをざっと説明し、美的モダンの諸議論の入門を話し、フューチャーシネマの13カテゴリーを経て現代映画文化の諸特徴のさわりまで喋る。
■ジオラマ、ハリーハウゼン
先日挙げた本の中で自然史博物館の論として爆発的に面白かったのは、『モダンの黄昏―帝国主義の改体とポストモダニズムの生成』だった。ローズヴェルトのボディビルによって鍛えられた大胸筋とジオラマのゴリラの胸板と『キングコング』と優生学的に強調される身体が交錯する。
もちろん著書全体についても、30年代前後のマシーン概念、大衆概念、その政治の美学化の問題が、ハイ/ロウの境界を揺れ動かせながら議論する方向性はとても納得のいく内容。
ギクシャク論の参照文献。
というわけでコングもの新旧を注文。さらに製作の詳細にかかわる論文も。
これはジオラマ論の回に展開する。
また1933年の作品にはハリーハウゼンもかかわっているのだからこれも。
- 作者: レイ・ハリーハウゼン,トニー・ダルトン,矢口誠
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2009/02/26
- メディア: 大型本
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