シャーカフスキーあれこれ
■零度の風景
『アメリカの風景』(1981)や『写真家とアメリカの風景』(1963)というシャーカフスキーが序を書いたカタログをざっと読む。主張自体は、「アメリカ写真とフロンティアの伝統」と大差がない。「風景」という問題系が最初期から醸成されているものの、つねに反復されている定点のようなものになっているということか。いわば写真の零度にあるのが風景写真ということ。
■写真の審判席
フィリップスのこの論文も全訳しなおす。
風景という問題圏がニューホール以来のものでもあったことを確認する。
すでに何度か紹介もされているようにニューヨーク近代美術館写真部門の、一見すると一枚岩的モダニズムに見える制度を、丁寧にそのつどの写真部門部長と社会的文脈との関係(非関係)から明快に記述した論。とはいえシャーカフスキーの部分は食い足りない。
■フォトジャーナリズム
これも読みはじめる。面白ければ木曜日の授業で話をすることにと思ったが不発。
また、フォトジャーナリズムとの距離を考えるために、ウィノグランドについてのカタログも読む。写真家に密着した記述がほとんどではあるが、時代状況を語る部分も散見される。
Winogrand: Figments from the Real World
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次はこれも目を通してみるべく借り出す.フォトジャーナリズム論というかその否定の議論。
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