裁判員映画

裁判員映画
 が数本あり、ウェブにあがっている広報映画、過去の広報映画を次々と見る。模擬裁判の映像は説明に到底使用できないので、その代わりに、裁判員制度、とくに評議の様子などをうまく描き出している映画例がないかを探している。それぞれで微妙に質が違う。

 酒井主演の『審理』は、駅でいさかいを起こし、相手に暴行を受けた被告が所持していたナイフで被害者を殺傷した事件の裁判。冒頭陳述、そして評議部分が以外に淡白だった。とくに評議では、事実認定の落とし所がナレーションで省略されてしまっている。法廷部分の描き方はいくぶん詳しい。証人の証言や被告への尋問の際に、再現映像がずいぶんと挿入されている点、表情が曖昧なままズームやクロースアップを多用している点が特徴か。これは最高裁判所が出していた作品。

 次は、『裁判員制度 [DVD]』。介護を放棄し、夫を死へと至らしめた妻の事件が素材。完全解説と謳っていることもあり、解説が長い。全編2時間。評議部分は比較的長い。これはまた後日。

■身体、生、法
身体論―スポーツ学的アプローチ (スポーツ学選書)』読了。マイヨールの話、ウオッチング系のスポーツの話、バッティングの話、サッカーの応援の話、そしてジャン=リュック・ナンシーの話に印をつける。
アガンベン入門』も読みはじめる。法と生命の矛盾した関係の現状から話は始まる。これもあとは後日。