見学会

昨日は立命の院と学部。いちおうどちらもひとまとまりの話を終える。次は、院はヴァナキュラー写真の話へ、学部はバルトの前期後期へ移行する予定。

■『裁判員になりました』
 日弁連裁判員映画映像も届く。
 他の同様の作品との差異は、裁判官席からのアングルが少ないこと、裁判員をアイレベルかややハイアングルから捉え、被告や証人をローアングルで捉えていること、弁護側と検察側の冗長に均等なカット割りはしていないこと、評議のシーンが比較的動的であること、そして、やはり被告が無罪になること。ここらへんに特徴がある。面白いのだが、難を言えば、液晶モニタ−や被害者参加などはまったく描かれていない。

■見学会
河本さんの企画した『マイフェバリット』展を午後見に行く。
「その他」といういかにも容易に仕分けされそうなカテゴリーが中心になっているところがまずは面白い。高嶺作品の展示、絵画=窓系の展示、紙幣偽造展示、野村仁などのアーカイヴ的展示、それぞれ堪能する。ただし、すっきりと独り勝ちしていたのがヴォディチコ作品。反射光展示で透過光のごとく見せ、しかも他者を排除するセキュリティ的スクリーニングがそこでは主題になっている。これは上手い。

展覧会は5日まで。結構楽しめる。