発表、読書会

神戸。ゼミ発表と夏期読書会の算段など。

■業務
パフォーマンスの美学
発表は学部生がフィッシャー=リヒテを下敷きにしたライブパフォーマンスの議論であり、院生がローゼンバーグ再解釈を中心にした議論だった。
 前者は20年代と60年代の演劇のフィードバック回路の中断や偶発性の強調、それ以降の映像メディアが介入して以後の回路の遮断と現前性の分裂までの流れをきちんとおさえれば、それ以後の複数の現前性へと議論を駆りたてていくことができるだろう。卒論としてまとまりそうな気はする。ローゼンバーグの発表については、個人的には戦後のマルクス主義的な文脈のねじれ、前衛のねじれ、モダニズム自体の複数的コンテクストが気になるので、もう少しツールにできる部分を聞いてみたい感じだった。
 ともあれ今日はコンパクトだがまとまったゼミだった。

■夏期読書会
読書会は、8月下旬(24-26日)を予定している模様。
テクストとしては次の3つが今のところ決定。
Why Photography Matters as Art as Never BeforeVideo: The Reflexive Medium (Leonardo)
Susan Buck-Morss, "Visual Studies and Global Imagination" in Papers of Surrealism Issue

あとは検討中。