機械、物


■ようやく

写真のアルケオロジー (視覚文化叢書)

写真のアルケオロジー (視覚文化叢書)

ようやくこぎつけた。でも休む間なく次の仕事にかかる。

■機械と物の諸文脈
 ガニング「機械のなかの幽霊」を入手し、ざっと読む。初期アニメーションにおける事物の動きと、ホフマン、フロイトの不気味なもの言説、オズシリーズのフランク・ボーム、ウィンドウ・ディスプレイ、蝋人形、交霊会のテーブル・ターニング、そしてマルクスのフェティッシュの言説が編みあわされた見事な論文。というかこういういくつかの交錯する文脈のなかでの物の動きがたぶんアニメーション論に関心を寄せてしまう理由なのだった。もちろんガニングの論は実証がほとんどない部分もあるが、その推測の結び付け方がスリリングである。
次の関連本も早速借り出す。

Savage Theory: Cinema As Modern Magic

Savage Theory: Cinema As Modern Magic

オズ・シリーズやヴィリエ・ド・リラダン未来のイヴ (創元ライブラリ)』も購入。10月の長期出張用。