写真、ウメズ

〆切を延ばしていた原稿をようやく送る。毎月一本ペースはやはりきついことこのうえない。今回はブルデューの写真論になぜこれほどまでに言及がなされないのかを考えた文章。今回の依頼がなかったらここまで調べはしなかっただろう。そういう意味で感謝。

■写真研究
 必要な情報の報道はさておいて、メディアの報道のそれ以外の微温的な雰囲気の醸成や反復が本当に嫌でTVを久々に見なくなった。とはいえ、新聞で目にする写真のあまりにもの圧倒感に、当初たじろいでしまった。同じ状況を動画で見ることもできるはずなのに、写真のほうが訴求力が強い。しかも、海外メディアの写真と国内メディアでは微妙な差異がある。
いくつか挙げておく。
BBCはここ。話題になっている犬と隔離された写真はここで見ることができる。
『ライフ』の「残された物」シークエンスはこれ
「廃墟と化した地」はこれ
「日本の地震:最初の写真」はこれ

それに対して、
朝日のサイトに掲載されている被災者の方々の写真はここ。
距離感や軸の作り方がこれだけ明瞭に異なる。どちらがいい悪いではないし、写真を通じて語る言葉も含めて、そういうことは、今回きちんと考えてみようと思う。ただし、まだもう少し時間はかかる。

■ウメズ
楳図かずお (文藝別冊 KAWADE夢ムック)俺の右手―楳図かずおデビュー50周年記念出版楳図かずお大研究 (別冊宝島 (675))
ウメカニズム―楳図かずお大解剖
ウメズ論を考えることになったので本を漁る。
ユリイカ2004年7月号 特集=楳図かずお
これもあった。