■引っ越し往路終了
先日書いた引っ越し作業は終了。手伝ってくれた学生さんには深く感謝。とはいえ10月上旬にもう一度往復の復の作業があるのであり、授業や研究はひとまずどうにも手がつけられない状況になるのであった。そんなこと言っても仕事は来るのであるが、それは仕方ない。

■学会
 今日は久々に美学会に行き、北野映画とルーモール〔ルーモア〕の発表二本をそれぞれ聞く。
 前者については、もう少し基本的画像の分析が必要だと思ったし、暴力というアクションが映画の構成上の分断にどのように波及し、映画自体を因果性から外部へと裏返してしまっているのかという次元まで精緻に比較検討のうえで議論しないと、なかなか納得できないという印象。もうひとつ、ビートと北野のタケシ/武論はもうずいぶんと日本語でもあるのでそうした視点は最低いれておかないと困るであろうし、監督として彼をシリアスに読みすぎると、なんでもない細部にあまりにも正当な意味を読み込みすぎてしまい、足をとられてしまいかねないと感じた。