菊人形と写真

■業務
 朝ゼミ。バタイユのマネ論をモダニズムの言説のなかで料理しようとする発表とシュトルートを取り巻く言説を写真の表面からいったん断ち切ろうとする発表。
 前者はふたつの言説の肌理が揃わずに不完全燃焼だった気もするし、後者はオチの決定が課題だと思った。

 終わって会議5本。日もとっぷり暮れているのを見て途方に暮れてしまい、飯を食う。

■菊人形から人形写真へ
 授業で大菊人形展へ行く算段をする。12月4日で終了とのことなので、これは行かねばなるまい。
 …蝋人形などの人形空間を撮影した写真を調べていると、その対極として活人画的写真を据えてみたくなる。ロビンソンとかレイランダーとか。しばしば絵画にすりよった写真と言われるこうしたイメージも別の切り出し方ができるのではないかとか、さらにはステージド・フォトまでこの蝋人形写真論に巻き込めるのではとか考えてみる。