主観主義写真

■主観主義写真
今回の旅で当初計画していたのが日本ではあまりお目にかかることのできない写真関係の書籍。例えば、ミヒャエル・シュミットの写真集とかシュタイナートの写真集とか、本当に日本では手に入らない。シュタイナートが深く関わっていたフォルクヴァングシューレの文献についても、ベッヒャー礼賛の影でつねに悪役扱いのような感じさえあるので必然的に手に入る文献は少ない。
 今回手に入れたのは次の二冊。
・『主観主義写真――50年の写真』
 1984年から翌年にかけてドイツ、ベルギー、アメリカなどを巡回した展覧会のカタログ。シュタイナート「写真の造形可能性について」、アイゼンヴェルト「客観的写真と主観的写真」、エスキルドゼン「主観主義写真――戦後ドイツの非実用的な写真のプログラム」、シュマルリーデ「主観主義写真と20年代との関係」などが収められている。
・『主観主義写真。1948年から63年までのドイツの寄与』
こちらはヘルツォーゲンラートが組織して1989年にシュトットガルトで開催された展覧会のカタログ。図版が主。

 恥ずかしながらフォルクヴァング美術館はまだ訪れていない。

■ドイツ写真
「守衛」シリーズ、「日曜写真」シリーズ、《クラウゼンパス》、《東京証券取引所》、いちおう順番に辿りつつグルスキー作品をおさえる。そろそろデマンドとルクスにも目をやらねば。