剥製と遺影と人形

■人形の家
買わねばなるまい。

マイドールズハウス全国版 4 ([玩具])

マイドールズハウス全国版 4 ([玩具])

和風はこちら。http://de-club.net/wdh/

 『人形と情念』の続きを読む。今日は第6章と第7章。前者は、人形の家を神の家(教会)とつき合わせて議論し、後者はペットと人形を対比させる話。
 6章では、日本ではなぜ人形の家が発達しなかったのか、それがドールズ・ハウスと雛人形の雛壇との比較によって説明される。階段的水平的な雛壇の空間構成と人形の家の垂直的断面的空間構成の決定的な差異。
 それにしても人形の家は、どのように受容されたのかが気になる。
例えば雛人形については、雛あそびから雛まつりへの移行、人形をじかに手に持ってあそぶ様式から距離を置いてまつるという様式への変化が説明されるのだが、人形の家の受容は後者の特徴のみをもつのか。その場合にしても、どのように人々は受容したのか、それが気になる。
 7章は愛玩動物とその死体の剥製と動物人形、そしてその絵画表象(剥製の静物画と死んだ動物の静物画、ペットの遺影写真)の比較。そこで紹介されている坂口安吾の人形を愛する女性の話について述べられた部分も至極納得。
 剥製と遺影と人形、この三者はもっと比較していくことができるかもしれない。あるいは解剖標本や蝋人形(の写真)をこの系列に編入するとどうなってしまうのか。そこが気になる。

■丸物展
以前紹介した丸物展に行く。
東郷青児の丸物の絵をもう少し推したらいいのにと思う。
これは明日まで。買い物ついでに見るぐらいの感じで行ったほうがいい。
詳しくはミクシに。