Deep Storage

■Warped Space:ワープ移動された宇宙/ゆがんだ空間
春季読書会のテクスト――といっても読む量は微々たるもの――ヴィドラーのWarped Spaceを読む。建築を心理学化された、精神分析化された次元から読みおこそうということ。ダミッシュの話は『遠近法の起源』からのもの。

■コレクションを想い出す
巷でというか周囲でコレクションやリコレクションの問題がいろいろ言及されている。いちおう昔ベンヤミン研究をしていたこともあって、収集や採集の問題も考えていかないとならない。収集パラダイムとか、20世紀初頭から70年代くらいまでを蒐集収集想起問題から切るとか。
たしか1990年代にドイツにいたときにミュンヘンでもアーカイヴを主題にした展覧会が開催されていた。

とりあえず美術におけるアーカイヴィングに関してはこれ。

Deep Storage: Collecting, Storing and Archiving in Art (Prestel)

Deep Storage: Collecting, Storing and Archiving in Art (Prestel)

  • 作者: Siemens Kulturprogramm,P. S. 1 Contemporary Art Center,Henry Art Gallery,Ingrid Schaffner,Matthias Winzen,Geoffrey Batchen,Hubertus Gassner
  • 出版社/メーカー: Prestel Pub
  • 発売日: 1998/07/01
  • メディア: ハードカバー
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表紙がごつかわいい。

「何かを集めることは誰にでも時としてあるだろう。集めることや蓄えることを芸術的な表現手段にし、さまざまな対象や情報の貯蔵を自分の作品の主題にしてきた芸術家は数多くいる。こうしたことは、デジタル的な記憶から、並べられたり積み上げられたりした材料、さまざまな棚、梱包用の木箱、インスタレーション、そしてシステマティックに貯蔵されたりまったくのカオス状態にあったりする多様な対象で充満した領野全体にまで拡がっていくのである。
 本書は、収集、梱包、貯蔵、アーカイヴ化〔保管記録化〕の重要性を現代の芸術的戦略としてドキュメントするものである。…〔以下省略〕」。

と表紙の文句を訳して手に取ろうとしたら大学の本の山のなかに置きっぱなしであった。
タイトルはそういうこと。

これはまた明日にでも続きを。