心霊映画十番勝負

■蝋人形、菊人形、着せ替え人形
先日紹介した川井さんから御著書、論文を送付していただく。
その資料の豊富さにしばし狂喜する。全国の菊人形の調査をまとめられた『菊人形ガイドブック』、そして「着せ替え人形で遊ぶ人たち」、いずれも歴史的目配りのきいた腰の入った研究。
いずれ、視覚文化研究会か何かの機会でお話を聞いてみたい。

■ディジタル・心霊・写真
 バッチェンのデジタル写真論を訳しはじめる。
 9月にあるレクチャーではこれまでに書いた心霊写真ものに、心霊映画と心霊写真というメディア間の問題と、アナログ以後の心霊写真というものを加えて考えてみたい。その準備作業。
 
■ありすぎる心霊映画
ミクシで細々と書いているが、心霊映画10作を懇々と見ている。
ドッペルゲンガー [DVD]
心霊写真にありすぎるタイプがあるのと同じように、ありすぎる心霊の映画というのもあるのではないか。それはないものがある心霊表象――『降霊』――とは違うし、あるものがなくなる心霊表象――『回路』――とも違う。そういう意味でこの映画も心霊映画のひとつ。