モバイルな不在

■心霊写真レクチャー
23日に書いた内容を――あまりに長くなったので――押し込んだら、トラックバックが消えてしまったので再度こちらからお知らせ。9月末に毎年恒例のレクチャーをします(id:BunMayくんのブログをご参照ください)。

■ホラーマンガ集成

アマゾンのページは何も表記されておらず、検索ではひっかかりようがないが、ラインナップが豪華――手塚治虫美内すずえ諸星大二郎日野日出志丸尾末広内田春菊花輪和一永井豪萩尾望都――。内田春菊ホラーものはまとめて購入することにした。

■親指文化論

Thumb Culture: The Meaning of Mobile Phones for Society
 序論を読む。2004,2005年にマドリッドとロンドンでそれぞれ起きた爆弾テロ事件の際、爆弾の点火に使われたのも、爆発以後の被害者の生死の確認をするのも――薄暗がりの中で蛍のごとく明滅するケータイの光――、犯人を同定するのに使われたのも、ニュースで事件映像として報道されたのも――粒子の粗いぼやけたましかく動画――、携帯を介してのことであった。遠さと近さ。携帯は従来の電話とはちがい、場所ではなく人との接続を前提としている。カタストロフにおいてモバイルフォンの機能は案外明確になる、そういう話。
この論文集もう少し読み進めてみる(一部が文化的同一性、二部がモバイルの人格性、三部が産業の視座の三部構成)。