双眼鏡カメラと目利き

美学会
昨日は阪大で美学会。自分の大学の学生もたくさん発表するので午前から午後まで結構真面目に発表を聞く。最後は何か全国写真研究会みたいで変だった。
自分の大学でない発表で聞いたものはベンヤミンの発表とバルトの発表。
感想は後日にでも。終わって軽くのんで終了。

今日も美学会。シンポジウムで芸術と風土のシンポジウムを聞く。
いろいろ書きたいので、これは日をあらためて。
ひとことで言えば、風と土が明瞭に分かれたシンポ。
岩城さんはいつもどおりクラッシャー。それは相変わらずかわらないのにウケル。

その後懇親会⇒梅田で東西研究者飲み会⇒京都防空壕でまったり飲む

■もの写真7
 スパイカメラは見られずに見て撮る、視線をかわしてその脇の下をかいくぐって見つめてしまうものばかりではない。眼差しを向けていることが明らかで、それでいて撮影してしまうというものもある。見ているあからさまさが見ている装置によってふさがれ隠される。そんなものカメラ各種。
そのひとつが双眼鏡カメラ。ふたつのレンズの間になぜかもうひとつレンズがある。つまりリアルタイムで見ていることと、それをせきとめることが一体となったカメラがこの種のカメラ。なるべくかさばった装備のほうが三つ目の目をうまく隠してくれる。
   
しかし、これは丸分かり。せっかくの本体のゴテゴテが削除され、隠すカメラが明瞭になる。

面白いのはこれ、

双眼鏡だがステレオスコープにも見える。片方の目がファインダーを覗き、もう片方の目で撮影する。両目の間で役割が異なると、静止と運動の間に亀裂が入って、両目で見ることがおかしくなってしまうにちがいない。
 たぶん右(目)利き用なのだろう。右がファインダー、左が撮影用。しかし通常のカメラと違ってそれが均質に並んでいるところが面白い。目利きについては以前のブログの記事を参照のこと。