心霊写真は二度死ぬ

雑務雪崩。雪崩に無理無理連発する。

■シアンとスピリット

Cyanide & Spirits: An Inside-Out View of Early Photography

が到着。心霊写真から網膜像写真を経てスパイカメラの話まで。初期写真にまつわるさまざまな逸話が集められたもの。ものカメラ論のひとつとして、あるいはモバイルメディアとしてのケータイカメラ論のために必要な資料。今の仕事が終われば、図版も含めて写真にまつわる逸話集として紹介していく予定。

■心霊写真は二度死ぬ

の吉田氏の章を読む。20世紀初頭に終焉を迎えた心霊写真が70年代に復活し、ふたたび死を迎える。そのあいだの回帰性とそれ以後の復活をめぐる議論。ふと「心霊写真は二度死ぬ、そして」とかサブタイトルを考える。二度死んだ後に甦る心霊写真的なものの現在。
東京で心霊写真話をしたときに、ある学生さんからホーンティング型とルヴナン型ということを言われたのだが、たしかに心霊写真は螺旋を描いて回帰してくる。ただしその際にメディアが幾重にも織り込まれて、何重写しにもなってしまう回帰のしかたをする。
ぼつぼつ最終章を考える。

■積読もの
いったい何年間積読したのだろう、読みはじめる。後者は捜索中。これは次の次の論文のため。

Digitaler Schein: Aesthetik der elektronischen Medien

Der Entzug der Bilder. Visuelle Realitaeten