写真民話
ポスター作り。
■現代写真?
買わない雑誌のひとつだけれど、特集「それでもシャッター音は鳴り続ける」を見て立ち読みしてみる。サイトはここ。都築響一の「夜露死苦現代写真」というインタヴュー記事(見開き2ぺージ)をざっと読む。現代という問いへのすかしかたがよい。
ついでに他のデジタル写真特集雑誌も立ち読む。ものへの回帰とデジタルへの移行という二重の方向の図式がどこでも提示されているのは、少し退屈に思えてしまう。デジタルという名称で起きていることは実はものへのこだわりで起きていることと同じ相のもとで考える必要がある。
■跳ぶ写真
跳ぶ写真はいかにもファッショナブルな跳ぶモデル写真が多い。
そういうものは全てすかしてギクシャク跳ぶ写真。いずれもラルティーグの写真。
壁から跳ぶ、波をよけて跳ぶ、水へ跳ぶ。足は不揃いですそも綺麗に返らず落下する。アスリートやモデルと違い、普通のひとびとは、跳ぶ時不必要に力が入り、その崩れが固まって地に着く。ぶさいくなのではあるが皆幸せ写真である。
跳ぶものの別のグループ、ボール遊び物は次の機会に。
■写真民話
正月ネタとして、もの写真ネタとして。
以前少し触れたことがあるが、お守り写真や厄除け写真、しかもその待受け画像等を捜索している。最新のテクノロジーに呪術を施す。デコデンのデコもストラップも待ち受けも、ある意味ではそうした呪術の場所になっている。待ちうけ画像ものとしては、このサイトがある。他にもぶさいくな犬や猫、はたまたひとの写真を魔除け写真と称するケースもある。ものすごく微妙な内と外のにほひがする。
これも含めて写真の迷信についての集成ともいうべき本はこれ。
- 作者: 松谷みよ子
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2004/03/12
- メディア: 文庫
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いろんな挿話をパターンに分けてまた紹介できそうである。