ギクシャクするステレオ


目に効く3D絵本―視力がぐんぐんアップ! (主婦の友生活シリーズ)
こんなのも買う。平行法トレーニング用の穴あきステレオグラムつき。


■失恋と剥がれること

 大人の科学マガジン Vol.14 ( ステレオピンホールカメラ ) (Gakken Mook)
 ようやく購入。ステレオ巨人対談(細馬氏×赤瀬川氏)。冒頭のUFO話、心霊写真も実はそうなのです。「失恋してぼーっとしている時が、平行法を成功させるチャンスですよ」(赤瀬川)と「”剥がれる”瞬間にグッとくる」(細馬)にそれこそグッとくる。その他、各写真家による付録のピンホールステレオカメラによる写真、ステレオ写真を撮るコツも案外面白い。個人的には川内倫子氏のましかくステレオ写真を見てみたかった。付録のピンホールカメラはパノラマ写真も撮影可能なのであった。
これはステレオ研究者としての性分として見たかったもの。

■ギクシャク・ステレオ
ステレオ写真の左右は違うということは、当たり前と言えば当たり前のことである。しかし、こんなステレオ写真もある。

この間うかがった話によると、これは視野闘争というよりも隙間のあいた円盤のようなものが回転して、仮現運動ゆえに動いているように見えるステレオ写真、ということだそうだ。シネマトグラフと同様に、回転の速さによって動きの速度は迅速にも緩慢にもなる。
 それにしても同じ動作をギクシャクと繰り返すというステレオは、なんと心霊的なことか。しかも写真と初期映画の根源を心霊のように往き来していることか。