イメージ/視覚


■フォスター4
 次は芸術から視覚的なものへのシフトである。詳しく言えば、美術史からイメージ史へという変化、イメージ史から視覚文化という変化を経て視覚文化なるものは生じた。芸術からイメージへ、イメージから視覚的なものへの推移は、少々異なるものである。フォスターは後者に限定して話をする。つまりイメージと視覚的なもの(ないしは視覚文化)について。両者の関係は、構造主義におけるテクストとポスト構造主義における諸実践との関係に当てはまると言われる。
 ただし、視覚的なもの(視覚文化)は一方で、実践の中にある物に焦点を合わせ、一面で物を希求するのではあるが、他方でそれは、物質性や歴史性を欠いた分析を行っていることもしばしばある。また、この変化には、精神分析(における主体の説明)やテクノロジーの原理(これは後ほど詳細に述べられる)が少なからず関与しているし、映画研究やメディア研究での投影の相のもとで捉えられたイメージ観が影響を及ぼしてもいる。

 ピクトリアル・ターンがここでは議論の俎上にあげられる。

■視覚文化研究会
が3日間に分けて開催。その初日終了。感想はまとめてあげます。
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