ましかくスライド

■原稿とましかく
世界遺産 フランス編(3) [DVD]
次の締め切り原稿は、世界遺産関係。たまたま録画していたモン・サン=ミシェルの回を通し見る。岩山を中景にして低く垂れ込めた雲を後景に、干満の差が多様な模様を生み出す干潟の前景とのあいだを肌理と、視差のずれでパノラマ的に見せる撮影方法。大きすぎる中景のものは動かず、前景と後景がめまぐるしく動く。現地を訪れる観光客の誰もが採りえない視点。でもパノラマ研究者にとっては面白いプレゼン方法だった。
とはいえ、19世紀から20世紀初頭にかけて3つぐらいの活断層があるという話にまとめる予定。以前書いたスライド写真論の外伝的内容。

それにしても19世紀半ば以来のガラススライドを見ていると、ましかくの形状のものが多いことに気づく。ガラスのステレオ写真とほぼ同じ画像のものもいくつか散見される。
この関係づけ、思案中。あちこちで言っているように19世紀のステレオ写真は、現在のTV画面やPCモニタに等しいインターフェイスであったのだから。

■幸福の象徴
これはかわいいのか。そしてめでたいのか。はなはだ疑問。幸運の象徴であり今年の干支的な豚。
心臓の弱い人は見ないように。