ポスター素材

■美術のセンセイ
ポスター作りをする。毎年二枚ほど職場関連のポスターを作っている。
どうやら私は美術の先生だと思われているらしい。
ネクタイすらしないのは美術の先生だからと納得されているようだ。
ともかくことわる理由がないので毎度引き受けている。
毎度そのとき気になった素材で作る。
今年のテーマは、伏し目流し目尻目。
強烈にこちらを見据えない、伏目がちの目ばかりで作る。
極小画像で挙げておきます。あちこちうるさいので。

■監視映画論4
承前

(前者はまだ届かないのでこれも置いておくとして)後者は、半ばのシーンで2人が食料品店の前に車を停め、テルマは買い物に行き、ルイーズは車で待つ。ルイーズを見つめている二人の女性の視線がある。その不快な監視的関係が、店から駆け出してきたテルマによって中断される。しかも車を急発進させるよう叫びながら彼女は出てきたのだ。
 ルイーズは問う。何があったのかと。テルマは話をはじめる、それとともに映像は店内の監視映像に切り替わる。このショットはその数秒後、このビデオを見ている警官たちのショットにカットする。つまり、後からの監視的な眼差しに切り替えられ、やがてビデオはホワイトノイズの物質性を示して終わり、それから再び二人が車で疾走する時間空間へと戻る。
 このビデオは一方でテルマが事の直後に語る内容を再演するフラッシュバックの役割を果たしているので個人的なものである。他方でそれはもっと時間を置いて証拠として警察に提出されたものであるので公的なものでもある。いずれにしても記録された映像がここでは鍵になる。

 記録された監視映像が物語の可能性を高める。それがまずひとつめのタイプの監視映像の用法である。確認はしていないが、『Menace…』では、やはり記録された監視映像が用いられる。食糧雑貨店に立ち寄った男が、犯行に及ぶ。映画のなかではどこにも監視カメラは示唆されていないにも関わらず、犯人は記録された監視映像を差し出すよう要求し、後にこのビデオ映像がスナッフフィルムとして評判を呼び、友人たちの間でコピーされることになる。監視映像はここでも物語世界内でフラッシュバックの機能を果たす。別の角度からのリプレイ、それは物語内に暗黙のうちにある物質的なビデオテープによって可能になる。

 こうしたタイプとは異なる監視映像の使い方がある。その例として挙げられるのは『硝子の塔』。