2007-06-10 ■ ■監視映画論6 レヴィンの議論は、次にあの『トゥルーマンショー』を持ってくる。 その前に『エネミー・オブ・アメリカ』を見ておく。 途中に出てくる広場での盗聴シーンといい、金網に囲まれたハッカーの仕事場といい、キャストとしてのジーン・ハックマンといい、これは明らかに『カンバセーション』からの派生物だということが分かる。映画自体はあまりに直裁すぎるかもしれないし、『スネーク・アイズ』ほどには映画は監視によって揺らがない。 ウィル・スミスの走りっぷりはいつもどおり。