葉っぱ写真


 引越し関連書類作り、そのほか諸々交渉仕事。校正確認。
 夏休み? そんなものはない。

■後期セレクト
 後期の学部ドイツ語の講読はこれにした。
 Medientheorien: Eine philosophische Einfuehrung
 2章マクルーハン、4章ルーマン、5章ボードリヤール、6章ヴィリリオ、7章フルッサー、8章キットラー、10章マルティン・ゼール、12章マノヴィッチのうち面白そうなものを呼んでいく。
 後期の院英語の講読はこれにした。メッツの部分をまず読む。次はイリガライとデリダの章が手に負えそうだったらそれにしようと思う。
 Downcast Eyes: The Denigration of Vision in Twentieth-Century French Thought (Centennial Book)

■葉っぱ写真
 葉の写真について調べる。紅葉の時期の連載用。
たとえば葉は、幾何学的なブロースフェルトの写真とか、ページ上で青い地を背景に揺らめく海草のサイアノタイプで有名なアンナ・アトキンスとか、さらには執拗に葉を撮影したトルボットにまでさかのぼる被写体である。最後の点については以前少しあるところで書いたのだけれど、そもそも葉と写真の関係について少しでも素材を拾っておくと、何かみつかるかもしれない。
 調べていると、お決まりの紅葉写真や落ち葉写真、新緑写真や四葉のクローバー写真ばかりでなく、海草写真もあれば、顕微鏡写真もある。そして写真の単位には葉もあるし、はがきや手紙や本のページなど、薄い紙片を葉とも呼ぶ。そういうことに触れたサイトもいくつかある。紙片を意味するleaf,Blatt等など、その用法の歴史もできればあれこれ調査してみる。押し花や押し葉と、初期写真のはさみこむ製法の類似点もある。葉脈を透かして見ることと、光を透かして露光することも近しい関係にある。

 葉っぱ写真の変り種にはこういうのもある。ヴァナフォトの一例。
 葉の写真ではなく写真を葉にしてしまうという事例。葉の柄が顔に見えた的なものにも見えてしまう。