なんとなく写真


■なんとなく
 以前、ベルリンの写真屋さんで見たクリスタル写真彫刻が日本にもあった。
 クリスタルの内部に写真を立体的に彫刻してくれるサービス。ちなみにサイトはここ位牌もお墓もある。こうなれば阿波踊り写真もどこか映画マトリックス的に見えてくる。植物も波間に浮かぶ繊細な物体になる。時間の切片を結晶や琥珀の中に閉じ込め、その結晶を解凍させてつかの間かつての生を蘇生させる、それが写真だ、こんな比喩も喚起させる。
…でも「なんとなく」仏像は美術史のX線調査みたいになる。自動車などは非破壊検査みたいになる。

 透ける写真で何か素材をそろえてみよう。


■心霊TV映画
ポルターガイスト [DVD]
 『ポルターガイスト』を心霊TV論の素材として見る。今年の晩夏の心霊映画7番勝負の二本目。
 放送終了後、つけっぱなしになった青白く明滅するホワイトノイズのざわめきの面のなかに霊がいるということ、そしてTVを中心に構成される郊外の核家族が設定であること、フーパーとスピルバーグが混ざっていること、そんなところをチェックする。後半のフーパー節に笑う。
 

■憑依されたメディア
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