後期予定と情報諸々


■業務
 一息つくまもなく授業。
 監視映画論の続編と銘打った今期は、とりあえずマイノリティリポートをもう少し細部にわたって取り上げて議論し、ポルターガイストにおいて回顧されているテレビ的なものの作用圏を監視問題に接続してみることにした。どうなるか分からないけど、そういうことにした。また、大人の科学テルミンを皆で買って、学生とともにエーテルのメッセージを受信しながら60年代SF論を考えることにもした。

 巨大写真についての情報とか、デュッセルドルフの写真ラボとか、留学から帰還した学生からいろいろ話を聞く。旬を過ぎない早いうちに放出してもらおう。

■ドイツの視覚文化論
『可視性の諸秩序(Ordnungen der Sichtbarkeit)』の編者Peter Geimerらが寄稿している心霊テイストの色濃い論集(『不可視の可視性』)を見せてもらう。ここにロンドの写真などで論を展開しているベルント・シュティーグラーが結構面白そうだと聞く。早速何冊か注文してみる。ここの5冊ぐらいをざっと。
写真関係ではすでにここでも紹介したことがあるように、『写真のパラダイムParadigma Fotografie』のHerta Wolfもいるが、いまひとつドイツの視覚文化論、写真関係の議論の傾向が見えていなかったので、いい機会かもしれない。