目の欠如の二乗

なんだかんだで忙しい。
あとひとつ書類を片付ければ連載原稿にかかることができそう。

■監視映画論
マイノリティ・リポート 特別編 [DVD]
今期の授業では、前期に積み残したマイノリティ・リポート、これについての各論文を下敷きに、3回ぐらいでこの映画を議論することにした。目や見ることや監視に関して、映像を適時見せながらその細部の解れが拾い出せないかという試み。
 あちこちで指摘されているように、この映画は変である。黒沢清がエッセイで書いているように、目をあれほど主題化しながら、途中から目はどうでもよくなってしまうのである。目をくりぬかれる、そしてその欠如の代わりに知を獲得するという主題は別にどこにでもある。あるいは無造作にビニール袋に入れられた目玉とか、ころころと転がり落ちる目玉が問題というわけでもない。モチーフとして無造作になってしまっているところ。それが変。もう少し考える。
 と、その前に参考文献各種をさらにあさる。日本語でかかれたものは過去の記事にあります。
The Parallax View (Short Circuits) The Real Gaze: Film Theory After Lacan (Suny Series in Psychoanalysis and Culture) The Philosophy of Neo-Noir (Philosophy And Popular Culture)

Detecting Men: Masculinity And the Hollywood Detective Film (Suny Series, Cultural Studies in Cinema/video)

Detecting Men: Masculinity And the Hollywood Detective Film (Suny Series, Cultural Studies in Cinema/video)

 雑誌に掲載された映画評は、リンクつきで張っておけば。。。
 ・A Walk in the Dark
 ・Future Tense
 ・Future Shock
Film Tracks Editorial Review
DVDMGでの紹介
 ・Roger Ebertの評
がある。さらにあれば追加します。
 

■ついでのアドルノ
ついでに見つけたアドルノ本。表紙に笑ってしまいついでに同著者の本も検索する。
Roll over Adorno: Critical Theory, Popular Culture, Audiovisual Media (Suny Series in Postmodern Culture) From Hegel to Madonna: Towards a General Economy of
オハイオ大学の教授らしい。これも取り寄せて見る。