目の欠如の二乗
なんだかんだで忙しい。
あとひとつ書類を片付ければ連載原稿にかかることができそう。
■監視映画論
今期の授業では、前期に積み残したマイノリティ・リポート、これについての各論文を下敷きに、3回ぐらいでこの映画を議論することにした。目や見ることや監視に関して、映像を適時見せながらその細部の解れが拾い出せないかという試み。
あちこちで指摘されているように、この映画は変である。黒沢清がエッセイで書いているように、目をあれほど主題化しながら、途中から目はどうでもよくなってしまうのである。目をくりぬかれる、そしてその欠如の代わりに知を獲得するという主題は別にどこにでもある。あるいは無造作にビニール袋に入れられた目玉とか、ころころと転がり落ちる目玉が問題というわけでもない。モチーフとして無造作になってしまっているところ。それが変。もう少し考える。
と、その前に参考文献各種をさらにあさる。日本語でかかれたものは過去の記事にあります。
- 作者: Philippa Gates
- 出版社/メーカー: State Univ of New York Pr
- 発売日: 2006/07/06
- メディア: ハードカバー
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・A Walk in the Dark
・Future Tense
・Future Shock
・Film Tracks Editorial Review
・DVDMGでの紹介
・Roger Ebertの評
がある。さらにあれば追加します。
■ついでのアドルノ
ついでに見つけたアドルノ本。表紙に笑ってしまいついでに同著者の本も検索する。
オハイオ大学の教授らしい。これも取り寄せて見る。