連載最終


 かえる目CD聞きつつ仕事。
 その一曲『女学院とわたし』の歌詞。
 「あなたのことを思い出す/あの日の曲が流れるたびに」のノスタルジーへの引き込みから始まり、「…も…も…も奪って/…だけわたしにくれた人」という押し引きの力学があって、「甘いみかんの痛みは/遠い日のwinter」という悔恨の距離化がさしこまれ、「あなたはすてきなわたしのあこがれ女学院」と憧憬が強められ、「もとよりそこは…」とさっくり理由が挿入され、「聞こえてくるかな今夜は/晴れた朝water」で目まぐるしく舞台の切り替えが起こる。このように、ことごとくユーミン的違和感の強い語句がたたみかけられ、最後に「できるかなわたしも/あの日に/男子でも」の駄目押しの重ねがある。
 ノスタルジア論、ユーミン論として興味深い一曲。

…CDもってない人は何のことやら分からぬだろうが。


■アマチュア原稿
 なかなか手のつけられなかった連載最終回原稿にかかる。毎月書いたことの大まとめをさっくり書く。脱稿。
 そういえば宣伝を忘れていましたが、11月号もよろしくお願いします。すける写真です。

日本カメラ 2007年 11月号 [雑誌]

日本カメラ 2007年 11月号 [雑誌]