ひきつづき電気関係

■電気療法と電気製品
 電気関連の資料探しでついでに電気療法について調べる。ダイエットから抗鬱まで用途は多い。精神的病に関するECT(電気痙攣法)は、かつての拷問器具的な表象とはまったく違うものとはいえ、賛否はある。肩こりにはTNS(経皮的神経電気刺激)、筋トレにはEMS(電気筋肉刺激)、美容にはMCR(マイクロカレント(微弱電流))ということか。
 リンクははらないけれど、「電気」製品の数は多い。これにスタンガン、テイザー銃、電気警棒、牛追い棒、そして電気ハエとり(右写真)にいたるまで攻撃的電気製品の数々がある。

 とりあえず低周波治療器を物色してみる。やはり電極つけて考えたほうがよかろう。テーマ曲は電気(電気グルーヴ)『電気ビリビリ』に指定してみるとか。
FLASH PAPA

■電気映画
 次の授業用に以前もここで挙げた電気映画を見ている。電気映画とは、電気を媒介に異なる時空へ移動することでプロットが展開していく映画とひとまず定義しておく。そのひとつ『ショッカー』は『エルム街…』や『スクリーム』の監督の作品。また『プレザントヴィル』はゲイリー・ロスの作品。どちらもTVの修理屋が事件のきっかけになり、最終的にはTVを通過することで事が終焉する話。前者は、おばかなホラーかと思いきやTVの電気的現前を最大限発揮させようとする予想以上の出来の映画だった――もちろんそれゆえにおばかなホラーと言われてしまうのだろうし、期待はしないほうがいいが――。冒頭はもとより、電気椅子のシーン、公園で人の間を電気移動するシーンくらいまでをまず見せつつ、電気通信の歴史の話のとっかかりにする予定。

 後者は、1950年代の古きよき時代の道徳的世界を描いた白黒TVドラマに、現代人がリモコンを介して入り込む話。これも冒頭くらいは見せることにしよう。現代人が入り込んで心地よい街プレザントヴィルが次第に色づいていき、色のついたもの色のついていないものの二派に分かれ対立する云々という話。…そんな対立の中、「有色の者立ち入り禁止」という立て札が立てられる。だがそれ以前に、古き良き50年代には肌の色の違う者がひとりもいないというのも、すさまじい。