巴里4

■レイヤーのスチル
ここ6年間見ることあたはずだったオランジュリーもようやく再開したので行く。
斜め上から見た水面が垂直の壁面に貼り付けられる。観者はしたがってすり鉢状のパノラマ空間に包囲されることになる。そしてそのイメージは、水面の小波、水面の奥底、水面の反射面、さらに岸辺のしだれ柳の面が重なり合うレイヤーの知覚を受容する。立ち上る雲が下方向へ、水面のさざめきが右へ、そのほかいくつものレイヤーがいっきにざわめきだす。静止しているがおそろしく動的な空間。
ま、本当に人が多いので観光客というレイヤーがこれにくわわるわけだ。
 

■明るい部屋からチベットの料理店へ
その後、学生さんと待ち合わせしてシャンブル・クレールという本屋さんへ。ここは今のところ英語文献を含めた写真文献の書店ではもっとも規模の大きなところ。
スロウネスと写真についての論集を購入。

チベットヒマラヤ料理屋で院生さんと総勢7名で食事。多くが初顔合わせの人多数だったのでおめもじ大会をする。これだけいればパリで研究会できそうなほど。この面白さは先日のBくんと東京のTさんの人間力のなせる業だと思う。