雑用
実習講義講読。一日授業の日。
作品分析の授業は個別分析のシリーズに入る。『下妻物語』『千と千尋』『トークトゥハー』について学生とあれこれ資料をあたる。『下妻』は未見だったので早速注文する。ついでに浜あゆとヤンキーと郊外についてさっくりかかれた本を立ち読みする。アルモドバルを久々にみたくなり『神経衰弱…』も注文する。これ知らなくて議論しようとしているのが分からないので。
講義は先日も書いた『マトリックス』考をはじめる。これを経由してマノヴィッチに移って前期は終了。BFIのマトリックス本もようやく到着し、時すでに遅しのエリスの『可視的フィクション』も到着する。
ドーンの講読は序文が終わる見通しがつくまでのところに来た。熱力学的な問題構成と統計学的問題構成と大衆文化としての映画をアクロバティックにつなぐ議論は、ややもすると無理やりの印象を与える。後で学生と議論していたのだが、やはりここには具体的にステレオタイプとして普及していた科学的物言いの圏域を丁寧におさえておく必要がある。そういう意味では残像の章をおさえるのも手かもしれない。そしてストレージとレジブルという対立から構成されるアーカイヴ問題も係留しておく。
後期にひきつづきこのテクストを読むかどうかは考え中。
夏の集中読書会もテクストは決定する。以前紹介した『現代ハリウッド映画研究』。一日50ページで3日で150ページ。8月の中旬までに開催する予定。
以上雑用メモ。