顔、退廃
■雑用
提出論文の素材作品を次々とみつくろう。ショットやシークエンスDVDをつけてほしかった。もういいけど。
ついでに過去や未来の像を見る映画も注文する。
これは早回し論や逆回し論の準備に。
■肖像、腐敗
オクトーバー誌76号掲載のジョージ・ベイカー「物語性と静止の間にある写真。ザンダー、退廃、肖像の腐敗」をざっと読んでいる。
ベンヤミンの議論をそのままなぞるザンダー議論の隙間をぬけ、彼の写真アーカイヴの試みの危うさを抉り出す論。20年代から30年代初頭にかけて生じてきた、写真とも緊密な関係にあった有機体的世界論がもつ原理が、実はその反復性と循環性において危ういずれを生じさせていること、それをフロイト「不気味なもの」を参照しながらザンダーの写真のシークエンスに見て取ること、これが大まかな内容。
もちろん、オクトーバー派そのままの議論なので、こうした議論の「反復」に辟易する点もあるが、貴重な指摘も多い。いずれ紹介すると思います。
■顔の面のずれ
About Face: German Physiognomic Thought from Lavater to Auschwitz (Kritik (Detroit, Mich.).)
- 作者: Richard T. Gray
- 出版社/メーカー: Wayne State Univ Pr
- 発売日: 2004/04/01
- メディア: ハードカバー
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書きかけの続きは明日以降。