映像と判断
■裁判映画
審理の様子の映像化事例をもう少しバリエーションを見たくなり、これも見る。
人質司法と言われる部分の描写があり、また裁判官と被告とのツーショットの撮り方、フォーカスのぼかしの逆転にも特徴がある。
■裁判映画2
現在アップされている裁判員制度の広報用映画も見る。サイトはここ。
出稼ぎに来た被告が突然解雇を告げられ、社員寮に放火し自首したというケース。
すでに本人は罪は認めており、量刑判断のみが争点、評議の対象となっている。
特徴は、他の広報映画に比べて音楽が多用されていること。どちらかというと被告側の事情に引き寄せる振りをしようとしていること。もちろん結果は執行猶予なしの実刑なので、感情的なふりをしたうえで、理性的に判定しようというストーリー展開の作り。他の作例にはあった検察と弁護の別々のストーリー設定はないのは当たり前だが少々物足りない。
自身の会社での部下との関係を被告人の状況に投影したり、それぞれの裁判員の生い立ちの事情を同様に投影して事態を理解しようとするしないの重ね合わせ方もどうだか。
ショット自体は、裁判官の正面ショットやクロースアップ、裁判員のアイレベルでのパン、評議での緩やかなズームインアウト、被告のクロースアップなどが特徴。目線の高さがそれぞれに保持され、裁判官・裁判員と被告の距離や高低差は目立たなくなっている。
■ドキュメント
これも注文。ドキュメントについてもこれを機に手を出すかもしれない。ついでにこれも。
となるとフェイクドキュメンタリーのこの番組も入手計画を立てざるを得ない。証拠と映像と編集の問題として。
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