あれこれ

■研究会
マンガをテーマにした視聴覚文化研究会に参加。結局、マンガの情動モード作用に相応しいクリティカル・ポイントを探り外に開くにはどうするかということ、散漫なヴァナキュラーなテクノロジーとしての漫画、複数形としての漫画などがひとまずキーワードとして思い浮かんだ会。

■本
いつものように本屋をあちこちのぞく。気になったりひとまず買ってきたりした本。
Understanding Film TheoryReframing the New Topographics (Center Books on American Places)Minding Movies: Observations on the Art, Craft, and Business of FilmmakingAfter PhotographyIn Our Own Image: The Coming Revolution in Photography (Writers and Artists on Photography)Land Matters: Landscape Photography, Culture and Identity (International Library of Cultural Studies)Out of Time: Desire in Atemporal Cinema
最初の本はそのまま教科書。また、ニュートポでの論集が英語とドイツ語それぞれで出版されていた(ここには英語のものだけ挙げておく)。ボードウェル関連はもう食傷気味だがこの間の研究会でも出てきたように認知科学を本格的に検討して映画研究に用いる(そうな)ボードウェル以降の世代の研究なんかにも目配りをしておかねばならない。リッチンのデジタル写真論。写真の教科書(『写真 批判的入門』)を書いていたリズ・ウェルズの風景写真論。最後のものはよく確認していなが気になったので挙げておく。

Flowers from HellReading Japan Cool: Patterns of Manga Literacy and DiscoursePhotography and Death (Exposures)
日本のホラー映画についての概説本。新しい世代から注目しているところが嬉しい。『クールジャパンを読む』はマンガの読みに関してのデータがあれこれのっていたので買う。この間の研究会でも話題にしていたが、ラマールの言ったマンガの記号の読み取りにおける「meaning」と「signification」から、もう少し進んだマンガの読みの議論を考えねばならない。ラマールの論文はここにある(http://imrc.jp/lecture/2009/12/comics-in-the-world.html)。『写真と死』は授業素材に使えそうな気がしたのでこれも購入。