こわばる顔と電気刺激


■d/Sign
季刊『d/Sign』15号の特集写真都市に1ページだけ書きました。ヴァナフォトものです。長谷さんのレントゲン写真、小林杏さんの死後写真など、ヴァナフォトものがいくつかあります。
こぞって立ち読みしてください。

■業務
講義演習演習。講義は無線譚を紹介して、『恐怖のメロディ』を見せつつこわばったイーストウッドの顔と波間に浮かぶイヴリンを凝視してもらう。要望もあったので再来週は『ダーティハリー』他、責め苛まれる姿も見せる。
ジェイの講読は、なつかしの縫合理論を読む。ドイツ語はルーマンの途中まで。
来週はぶちぬきで畠山さんのレクチャーにいくことにする。新作も見れるようなので楽しみ。

学生がメディア論の本を紹介してくれる。ドイツ系のメディア論が端的に紹介されていて使いではあるかもしれない。寄川条治他編『現代ドイツにおける知のパラダイム・メディア論』(御茶ノ水書房)。

■電気刺激
 神経的刺激の話を久々に掘り起こす。今やっている電気映像論は、19世紀末から20世紀半ばまでの諸言説をたどると、それらが電気的刺激の比喩でつながりつつも、断絶しているような気がする。閃光や火花の断続的ショック、そこに大衆がおり、やがて電気的身体がたちおきてくる、それは語りやすい。でも、それはもっと差異化していくつかの要素に分けつつつなげるような気がする。
 神経系イメージ学の論文も載っていた田中さんの本も注文。
 都市の詩学―場所の記憶と徴候