2005-02-01から1ヶ月間の記事一覧

しめきりの将棋倒し

さて次の原稿。これが今週末締切。これが終わるともう一本原稿。それも終わるともう一本原稿。原稿わんこそば状態である。あるいはしめきりの将棋倒し。 次の仕事は所有と芸術と欲望について考えろという「らくごのご」みたいなお話なのであるが、これにイデ…

ネタとジカチョウ

図版整理、雑用を済ませてひと段落。 さて次は所有のシンポ原稿である。「ネタもち」のひとが多いので何をネタにするかは悩む。ま、写真ネタでかぶることはないとは思うけれども。 どうでもいい話だが、昨日、次長課長のコントを初めて見て久方ぶりにまとま…

「写真集を読む」

突貫工事で原稿書き上げる。いちおうタイトルは、「写真集を読む――トルボット『自然の鉛筆』論――」とする予定。タイトルからも分かるように、いちおういろんな雑誌でよくある写真集特集に対するやや控えめな態度表明にもなっている。写真という摩擦ある対象…

監督者の不安

待ちぼうけの日。…というのか試験監督(http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sougou05/0225ke79710.html)。いちおう小さく写る。 試験監督をしているとその空白をあけられた頭の中をさまざまな妄想がよぎる。例えば会場にいる100人みなが用便を足したいと言…

トルボタイプ

トルボット論。 結びに代える部分にたどり着いたところでもう60枚になっている。紹介されていないことをいちいち紹介する作業は予想外に枚数を食うもの。図版を入れれば70枚。たいした凝縮度もないので削れるだけ削りつつ書き足す。何か超肥満体200キロが10…

ヴィジュアル系講座

大学。会議。 公開講座のまとめ役をやっていてやはりいずれかにヴィジュアル系がなければという話につまる。この期に神戸にある映像アーカイヴを調べてみてはどうかとか思ったりもするが、どうなのか。神戸は映画(キネトスコープ)が本邦初上陸した地。そし…

ダイエット要

トルボット論、ようやく最終章に入る。すでに50枚、ダイエットが必要である。 所有の問題について考える。 今捲っている本のコレクション本は何かしらその背後に読まれる世界を前提にしている。他方、写真はそういう統一的な意味が控えているわけでもないの…

ディデリ本

ディスデリ(ディデリ)の参考書としてつねに引き合いに出されるもののなかなか入手できない本→A.A.E. Disderi and the Carte de Visite Portrait Photograph (Yale Publications in the History of Art)作者: Professor Elizabeth Anne McCauley出版社/メー…

アマチュア的問題のために

昨日飲み会で話していてタイトルを失念した本。一応紹介。 Grace Seiberling,『Amateurs, Photography, and the Mid-Victorian Imagination』,1986,ChicagoPress 僕が今アマチュアという問題に係わらざるを得ないのは1830年代頃のアマチュアのもつ意味合いが…

中継の背後

昼から研究室紀要の編集会議。その後非常勤にきていただいた先生と飲み。特集雑誌の執筆も引き受けていただく。本当に生産的なことって空き時間や余白に生まれてくる。 …テクストとイメージの関係について挿絵の話をいろいろと聞く。ここにさらに写真から派…

半透明という想定

すっかり忘れていたが学会若手発表原稿チェックの仕事。明日明日。 トルボットの写真集をカロタイプという新たな写真プロセスの使用法や応用法を説明した宣伝書だという見方がある。他方でシャーフのように一枚一枚の写真の手仕事的な美的特質を説く見方もあ…

際限のない回転

■ トルボット論続行。 しばしば写真の複製可能性の始まりとされるカロタイプ、その反復的生産の試みに対して、ラリー・シャーフは別の反復的回帰を呈示する。彼の議論は私にとってはあくまでも叩き台としての議論なのでそのまま請け出すことはできないが、少…

余白のひと

今日も早起きの大学。会議済ませて帰京。 …こうした僅かな時間の奪われ方は少々きつい。 ティム・シュタールやアメルンクセンの書いた論文集『イメージからテクストへ』を読む。トルボットについての言及があったのと、19世紀写真のまとめがあったため。1840…

写真をもつために+柔術

■ 朝から面接試験。 往き帰りにバッチェン『Forget Me Not』。写真が何の問題もなく記憶の補助器具になるのではないからこそ、写真は記憶をかき乱すからこそ、さまざまな加工の施された写真の群れ。三面鏡の真ん中の彩色写真、他にもこれでもかと言わんばか…

待ちぼうけ

…朝から大学。院入試ゆえに待ちぼうけの日。合間に修論1本読了。・今日のお持ち帰り本。 書庫と化した研究室より本を持ち帰る。 L.Rexer『Photography's Antiquarian Avant-Garde: The New Wave in Old Processes』初期写真の技法を現在「芸術的」に用いる…

コレクションを持ち去った男

■所有の病 所有に関して調べ物。 精神分析の議論において「であること」が「をもつこと」へ移行する契機、あるかないかではなくあるものやないものをもつこと、これが存在に所有がかかわらざるをえない契機だと考えていたのだけれど、すでに展開した論文を発…

タルボマニア垂涎の

引き続き論文書き。 『自然の鉛筆』論。写真集としての位置づけの微妙さについての説やシャーフの未完の芸術家説を叩き台にして、別のトルボット像を現像する試みになる。それはネガ〔ティヴ〕をポジ〔ティヴ〕へと反転する説明ではなく、ネガをネガのままで…

本業

夜鍋がこたえ午後に始動。ようやく論文を書きはじめる。 ここに以前書いたことも再編集しつつ文章を練っていく。 フリゾとルイエ&ルマニーも念のため言質をとっておく。 そうそうバジャックとジェフリーも。

レポート読み終了

朝からレポート読みを再開。夕刻終了。今期読んだ論文は延べ350本程度。聞いてコメントした発表は30本ほど。今期はもう一本修論読み。 講義のレポート。ミステリー・トレイン論を読む。連結するとともに連続性を切り離すためにパノラマ的、反復的に作動する…

追いコン

卒論と修論の口頭諮問と雑誌立ち上げ会議。 そして追いコン。写メとポラなどでとりあえず現場を撮影したりされてみたりする。ギャル文字についてもだいぶん理解できた。携帯メールの文の短さや画面への収まりやストックの希薄さなどを考える。 これで解放さ…

雨上がり

会議3つ。公開講座なるもののテーマに悩む。行きかえりに修論を読み進める。イギリスのアマチュアの伝統についての論文をようやく入手。 夕方には雨もあがってそれほど冷え込みもない。明日は晴れるそうである。

タイプの議論

■雑用 卒論読み。川俣と歌舞伎と舞台映像。息つく暇なし。 レポートの読み方と卒論の読み方は違うような気がする。後者においては、ありうべき、つまり欠落している論点を補いつつ全体を再構成しながら読む。補角も入れて読む。だから限りなく鈍角に近い論文…

所有の病

■所有など 所有に関する病について調べる。もう少しいろいろな事例が欲しいところ。これは来週いろいろ集める。…いっときテレビをにぎわせたゴミ屋敷とかも所有の病なのだろうかとふと考える。 ついでにバッチェンの『勿忘草』も手に取る。写真をもつことを…

サトウとシマダ

■テレビネタ。 昨日テレビを見ていて不覚にも反応してしまったのが、さとう珠緒=島田珠代説である。「珠」しか合ってはいないのだが、この一致は何だろう。島田のあの擬態、擬態が過ぎて笑いに転化してしまうあの擬態(媚態とは書かない)。他方、さとうの…

もつこととあること

■業務 院試2日目。朝から諮問。昼過ぎ終了。それぞれ面白かったのだが、自由で個別的な主体が自らの意志で創造的な活動を行いうるという前提に少し茶々を入れる。それが不自由だと思うこともあるので。 ■イデオロギー関連本 イデオロギー関連本をさらに持ち…

まるかぶり

■業務 大学。院試1日目。提出論文を読みつつ待機し、採点も済ませて業務終了。駅でまるかぶり寿司を勧められたので西南西を向いてかぶる。 現代音楽もの論文が2本あり、その添付CDを2つの再生装置で同時にかけてみたりする。これが変に同期化してしまう…

電車で足が開く訳

雪。■紀要 レポート読了。さて整理。夜鍋の気配。 ところで私の所属する研究室から新たに雑誌を出すことになった。創刊号は、院生たちのワーグナー論、舞踊論、カント論、その他書評、おまけに私のトルボット論などを掲載する予定。またまとまってくれば宣伝…

寒風の中

大学へ。さらに読むべき提出論文を借り出す。■ レースの歴史本を調べる。どうしてもフランス中心でイギリスにまで話は及ばず。もう少し調べてみる。■トウモロコシになった男 イデオロギー論の復習にジジェク『イデオロギーの崇高な対象』を読み返す。トウモ…