2009-01-01から1年間の記事一覧

業務

ホームカミングデイなる催しで一日大学。終わって書類作成。校正原稿を車中で。 …愚痴ではないが、二人で構成される専修はこういう催しの6割方は全部担当。 ■50-60-70年代論Wave (30)出版社/メーカー: Wave発売日: 1991メディア: 単行本購入: 1人 クリック:…

業務

■業務 一日授業の日。朝は『テヅカイズデッド』を精読し――手塚の『地底国の怪人』は実に不気味――、午後は50年代から60年代の写真史の話をし――ようやくクラインとフランクの話へ――、ハンセンによるキットラー批判を読んで終了。 何冊か本も届く。面白そうなも…

三島、浅草、新宿

書きかけで放置だったが、ようやく時間ができたので書き足し。■強行軍 三島に向かう。新しくできた伊豆のフォトミュージアムで開催の杉本展の内覧会に参加。杉本氏が所有し焼いたトルボットのプリントが強烈だった。もちろん小規模ではあるが美術館のお金の…

ゼミまん

カトウカズヒコの報道関連で中高年の鬱の特集がある。。。 それは明らかに違うと思う。■ゼミまん ゼミ用に研究室に次々揃える。サルまんは今の学生にはちと理解しにくいかもしれないし、キャラ者はキャラ概念の関節をはずしたところを見ないと何のことか分か…

ゼミ

■ゼミ 京大でゼミ。『意味の抗争』をひとまず皮切りに問題設定を喋る。 参加学生はいずれも写真と間接的な関連があるかもしれない感じ。 写真は、たぶんつねにそういうもの。■マンガ全巻 ぼのぼのについて知らない学生がほとんどだったので、研究室にある程…

SZ再考

朝から晩まで仕事。終わって次の仕事の文献を並べる。シャーカフスキーの議論の収集。下記はひとまず。 Mirrors and Windows: American Photography Since 1960. Catalog of Exhibition Held Museum of Modern Art, July 26-October 2, 1978Photography Unti…

赤門写真等

■シンポ終了 東京からようやく戻ってくる。 担当のシンポはひとまず終了。パネリストに応じてくれた和田氏、門林氏には感謝。 わざわざ聞きに来ていただいた方にも、準備を担当してくれた東大スタッフにも感謝。 もちろん、議論が明らかにまとまらなかったの…

シンポ等

新学期も始まりなんだかんだ。■シンポ 美学会でシンポに出ます。「メディアと美学」のコーナーです。→美学会全国大会のページ。 …で、同時間に別の会場で別のシンポもあります。 ・東京大学大学院情報学環×東京藝術大学大学院映像研究科第三回シンポジウム …

ワッチャドゥーイン

■新刊サイバーシティ (シリーズ叢書コムニス09)作者: M・クリスティーヌ・ボイヤー,田畑暁生出版社/メーカー: エヌティティ出版発売日: 2009/07/30メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (4件) を見るを田畑さんからいただく、感謝。ホワッチ…

■読書会 第一章から第二章半ばまで。 クラウスもマノヴィッチもキットラーも切り捨てていく議論はたしかに読み応えはある。いやマノヴィッチの複雑そうで実は単純な議論は、こういうふうに切ってしまうこともできるというのは確か。ただし神経科学や現象学を…

■読書会 読書会。序論から第一章半ばまで。ハンセンによるクラウス批判は分かる。しかし批判の論点がほとんど身体の抽象化というのは、あまり繰り返されると辟易する。構造映画とヴィデオによる実験との違い、集積的で異種混交的なメディウムとしてのヴィデ…

ひきつづき

■テレビ 先に紹介したもののドイツ語バージョンが収録。■ヴィデオ 所収のシュピールマン論文を読む。 アコンチ《テーマ・ソング》から、ヴァズルカ《アーティファクツ》を経て60から80年代にかけてのヴィデオを通じた実践の変化がおさえられている。 ウ…

ビデオ、テレビ、ステレオ論

■ビデオ 『セルロイドとの別れ』所収のシュピールマン論文を読む。著書『ビデオ』のエッセンスという内容。前デジタル的な次元とデジタル的次元がつなぎあわされている議論。Vasulka関連の映像がほしいところ。 ■テレビ 『マスメディアウラ』所収の「テレビ―…

水都と国際

水都大阪に行く。 市役所と中ノ島図書館に大小トラやん作品が展示中。子どもはもとより、年配のひともノスタルジーゆえか巨大トラやん周囲に集まっている。写真は巨大トラやんの向かいに腰掛ける小トラやん。 ヤノベケンジ1969‐2005作者: ヤノベケンジ出版社…

読書会、消化

■読書会 新たに読書会で上記テクストを読みはじめる。ハンセンのドゥルーズ批判というのは分からなくはない。ただ、存在論と認識論の違いなのではないかとさえ思えてしまう。とはいえもう少し読み進める。序言と序文はほぼ終了。■消化 いいかげん予算を使え…

composing, controling

■合成像史 先のラトゥール、ヴァイベル編のカタログ所収のガンボーニの論文「Composing the Body Politic」をざっと読む。副題にあるように1651年から2004年までの合成イメージと政治的表象の問題を扱った論。Muniz作品、Zhuang Hui作品、Mole and Thomas,い…

デジカメ、物、アトラクション

■デジカメの19世紀 ケーブルを買いに行くついでに、3Dデジカメを見せてもらう。なるほどこれはよくできている。横にはGEのパノラマカメラ、その横にはニコンの小型プロジェクタ機能つきデジカメ、、、なんか19世紀視覚文化の反復のようでもある。■res pu…

クラッシュ、デジタル3D

■クラッシュICONOCLASH: Beyond the Image Wars in Science, Religion and Art作者: Bruno Latour,Peter Weibel出版社/メーカー: The MIT Press発売日: 2002/07/07メディア: ペーパーバック クリック: 1回この商品を含むブログを見る のラトゥールの序文も読…

物、写真、インド

9月。今月もやはり忙しい。■物としての写真 物質文化特集で一本書けいとのことなので、ひとまず下記の関連書をざっと読みつつ、ヴァナキュラー写真を「物」として論じることにした。…締切はとうに過ぎているのではあるが。Materiality (Politics, History, …

臨界、イメージ論

読書会が終わり、昨日は下記に紹介した若手研究発表会に行く。 念写発表も、押井発表も、池田発表も素材は面白かったが、スミッソンの発表が抜群に楽しい発表だった。オーウェンスの議論の見落とした余白から、スミッソンのあの映画のラストへ向けて疾走して…

夏季読書会

■夏季読書会 晩夏の夏季読書会が開始。今年は時間が許す限りの参加になったが、今年読むことになった写真論のセレクションがなかなか面白い。 Street Photography Revisited:Jeff Wall... / Michael Fried TIME EXPOSURE AND SNAPSHOT THE PHOTOGRAPH AS PAR…

科研発表会のお知らせ

先日、岡田さんと対談。イコノミーやイコノクラートの話が面白かった。というわけで採点を終わらせて引越しも終わらせる。■科研のお知らせ今週末に科研の発表会が開催されます。僕も行く予定です。 「イメージ(論)の臨界[5]:感覚の越境と形象化(不)可能性…

ベルティング、デジタル

■ ベルティングのデジタルイメージに関する議論を読む(Bild-Anthropologie: Entwuerfe fuer eine Bildwissenschaft)。 なるほど、彼がシュゥトルート、杉本、リヒター、ポルケ、パイク、ヴィオラに言及する理由が分かってきた。きっかけができたのでついでに…

溶解とマテリアル

■溶解処理 引き続き引越しのためにファイル整理。 ここ7年間ほどの紙の山、たとえば昔のレポート答案など、大学に送って処分してもらわないとならないのが面倒。最近では、シュレッダー処理でも駄目になっていそうな気がする。先日某非常勤先から、ものもの…

オープンキャンパス、ポストメディア

■業務 昨日はオープンキャンパス。 年々、こういう業務は機会も人数も増えてきており、正直負担はある。 その反面、あちこち遠方から来る熱心な高校生たちがこちらを珍しい生物を見ているような体で反応してくれるので、それはそれで喋りがいはあることは確…

ミラーニューロン、ベルティング

■ いちおう読んでおく。模倣や時間や身体の問題を考えるための材料。■ Bild-Anthropologie: Entwuerfe fuer eine Bildwissenschaft ベルティング読書会2回目。彼の写真論は写真を他のメディアにたいして開くための議論であり、写真に備わる本質的な間メディ…

トム映画、イメージ(未満)の人類学

翻訳をしあげつつ、諸々遅れている原稿等を催促されながら、雑用をこなす。■トム映画 大学院のプロジェクト絡みでクロウの『ヴァニラ・スカイ』とスピルバーグの『宇宙戦争』を見る。両者をつなぐのはトム・クルーズ。後者についてはすでに議論もあるのでお…

2050年とわんこそば発表

■ この間、忙殺で何も書けず。2050年ローンの旅の片道切符をあちこち走り回って切ってもらっていたのだった。書類に書いた数字だけで莫大なお金が動きまわるという奇妙な現象を日々体験する。というわけで…締め切り諸々しばしお待ちあれ。 今日は神戸の最終…

衣笠最終

衣笠最終日。 最後に見せた心霊もののデジタル監視映像の細部が映画館並みのスクリーンで拡大されるのが案外面白かった。逃げようの無い明瞭なボケ。■雑誌ecce 1―映像と批評 特集:映像とアヴァンギャルディズム作者: 岩本憲児,北野圭介,リピット水田堯出版社…

インフル補講

この間、先のインフル休講の補講続き。■わんこそば業務 水曜は、学生の発表5本を聞く。深瀬昌久についての発表は、論全体の大枠が見直しが必要かもしれない。また私写真という分かったようで曖昧で一人歩きしている言語を徹底して批判的概念にしてみてもよ…