2011-01-01から1年間の記事一覧

お知らせ

■お知らせ 今週末、東京で記号学会が開催されます。今回の特集はゲームです。以下のページを参照ください。http://www.jassweb.jp/2011/04/post_24.html 日本記号学会第31回大会・開催情報開催日:2011年5月14日(土)、15日(日) 開催会場:二…

ゲーム時間の分類

■ゲーム時間の分類 演劇よりも映画よりも長い時間を要することが多いゲームの時間、それを考察するためにウォルフはまず静止と運動という概念を検討する。 運動が知覚されない状態を静止と私たちは見なす。過去のメディアを例に挙げれば、絵画や彫刻や写真が…

ゲーム空間の分類(承前)

■ゲーム論 空間的分類7 独立して運動する平面のレイヤー状の構造の画面 例としては『ザクソン』、『スーパーマリオブラザーズ』が挙げられる。相互に独立して運動する互いに重なり合う平面のレイヤーからなる空間がここでは意図されている。前面のレイヤー…

■ 5 スクロール(軸はふたつ) 上下左右にスクロール可能なスクリーン。『ウルティマ3』などが例に挙げられる。 こうしたゲームの大部分は、あるエリアを鳥瞰的に見下ろす画面が含まれ、同時にその中の対象は側面観で示されている。上下左右とあるがどちら…

諸事情で半端なく忙しいので、各方面の方々にはすみません。たぶん書き足していくはずのウォルフ(ウルフ?)のゲーム論はしばし中断。■ウメズ論 ウメズ研究をいくつか読んでいる。ウメズ特集号のほとんどは主題分析が占めているが、そうではないものもちら…

ゲーム論

ようやく時間ができたので読みはじめる。 序論は、なぜヴィデオゲームの学問的研究がなされてこなかったのか。相互貫入しあうゲームメディアと他のメディアの状況を顧みれば、また美的メディウムとしてのゲームの認知の開始を考えれば、必ずしも技術的、経済…

ぼのぼの、情動

会議一日やって飲んで帰京。教授会とは別。小専修って委員が6つくらいあるので毎度こんな感じ。■ぼのぼの論 を今期ふたたび取り上げる。システム論的部分はさておき、物語論と物語からの遊離に照準するため。その合間の問題も穿って考えるため。ところでぼ…

リアルな鳥男

■ ウメズ作品を合間に読む。 後者の結末は初出時に読んだときと同じ印象。それぞれの挿話の結末でしかない結末が最後に控えているのみで、未消化の印象を受けたのだった。とはいえ、その周密な描写密度は毎度疲れるほど。前者はまたの機会に。 次はこれ。 簡…

新刊、ゲーム本

■トポグラフィの日本近代―江戸泥絵・横浜写真・芸術写真 (視覚文化叢書)作者: 佐藤守弘出版社/メーカー: 青弓社発売日: 2011/04/01メディア: 単行本 クリック: 48回この商品を含むブログ (53件) を見るをお送りいただく。感謝。…ところでせっかくなのでこの…

いろいろ

■ウチダ本 今のメディアの邪悪なものを考えたいと思い購入。■河合晋平博物館 河合晋平氏の大阪での個展開催のお知らせをいただく。詳細はここ。ぜひ授業で見に行きたかったが、4月6-12日と授業開始前だし、会期も短いので、皆さん見てください。■レントゲ…

写真、ウメズ

〆切を延ばしていた原稿をようやく送る。毎月一本ペースはやはりきついことこのうえない。今回はブルデューの写真論になぜこれほどまでに言及がなされないのかを考えた文章。今回の依頼がなかったらここまで調べはしなかっただろう。そういう意味で感謝。■写…

缶詰

缶詰仕事引き続き。それは書かない。■ どうでもいいけど、TV東京とNHKのアーカイヴ開放以外、あまりにもストレスフルな、あるいは鬱のモードの放送が続いている。機能を分担して、もう少し違う放送を組んだらどうなのだろう。吉本関係で過去の漫才を流…

ブルデュー写真論

■カントと写真 何だこれはと思い取り寄せてみた。Kants Aesthetik im Zeitalter der Photographie: Analysen zwischen Sprache und Bild作者: Ulrich Richtmeyer出版社/メーカー: Transcript Verlag発売日: 2009/02/01メディア: ペーパーバック購入: 1人 ク…

ブルデュー論

■ブルデュー論 クラウス「写真とシミュラークルについてのノート」を久々に読み、ざっと訳す。ブルデューにしばしば言及している論。主張は分かるが、物足りない。ブルデューが相方と共著で書いた「農民と写真」を読みはじめる。これはほとんどの部分『写真…

認知、パラレル

■物語論 認知物語論も素材にしなければならないと思いたち、下記を注文。実は予算調整。 認知症の問題も供述調書の問題も絡んでくるのだろう。その前にボードウェル的なものをきちんと批判するための資料が要るということもある。■パラレルワールド パラレル…

津波

学会理事会で東京往復。今週来週はタイトなので早めに帰京するも11時すぎ。。。■踊るダメ人間 不正入試報道が同情報道の波へ移行しつつあって、もうどうでもよくなった。それならば報道する必要はないだろう。これでもあげておこう。買わないが。カンニング…

判定終了

■判定終了 判定報道が案の定、行きつくとこまで行きつき、TVではエビゾウ関連やコムカイ関連と並べられて報道され、紙面ではNZ自地震ニュースより大きなスペースをとられて報道される。社会的影響?それは報道する側の原理だろうに。どうでもいいが、替え玉…

判定過剰報道

一瞬暇だったのだけれども、学会Aと学会Bの編集をしているので投稿論文のプリントアウトひとしきり。こういう紙代とインク代の多いこと。予算は出るわけがない。■マンガ たまたま借りてきた本のなかにあったので読む。なるほどこれで西原ワールドに入るのか…

・沖縄 を買う。博物館・美術館で見つけた本。 山城知佳子情報も収集する。ここを参照。写真雑誌 『LP』(第7号)にも記事が載っている。・同形 入試関連のニュースで頭が痛くなる。不正と言われるプロセスとメディアの大騒ぎのプロセスが同形のものなのだか…

業務

■業務 博士論文をまとめ終え、レポート採点を終える。下記はレポート素材になったあれこれ。電脳コイルの異空間問題、BL系マンガの視線の変動、相棒の新旧シリーズの視線の違い、証明写真的な視線の問題、ニュートン写真と広告写真、メタギャルゲー分析、初…

お知らせ

直前のお知らせですが、以下のイベントが来週開催されます。 ■長谷正人『映画というテクノロジー経験』刊行記念トーク・ショー 「映画を見るという経験とは何か?」 映画をめぐる素朴かつ根源的なこうした問いを、リュミエール、山中貞雄、グリフィス、小津…

ゲーム博物館

■pongの神話 ドイツに行った学生がベルリンのゲーム博物館のカタログをお土産にくれる。 博物館のサイトはこれ。カタログはあのpongの神話という魅力的なタイトルの展覧会本。ここに会場の動画もある。

神戸。会議が終わって夜10時に帰宅。長かった。今の大学は文科省の行き当たりばったりの判定基準に汲々とする。その根本が不確かなのにもかかわらず。Relational Aesthetics作者: Nicolas Bourriaud出版社/メーカー: Les Presse Du Reel発売日: 1998/01/01…

弁士本

昨日は神戸で下記に案内した研究会。最近、小ぶりな研究会が無数にあるのは仕方なし。 二つの報告はそれぞれ、これまでの数年にわたる成果を下敷きにした厚みのある報告でひたすら勉強になった半日だった。もちろん、資料がなかなか埋まらない、仕方のない部…

八百長

今日は京大でのゼミの打ち上げ、写真家のひともつて関係で加わり、さっくり飲んで終了。 巷をにぎわしている大相撲のニュースをひとしきり聴く。大相撲に関してはコードが複雑である。そもそも八百長fixingという概念自体をきちんと考えなければならない。こ…

業務他

来週の英訳原稿チェックをして博論を読みとおす。後半が少々スタミナ切れだが、あと数回読む。撮る映す映される見る身体の連携をさらに問題展開すればどうなるのかとかを考えつつ。■視聴覚文化研究会 今週末も研究会がある。貼り付けておきます。 http://avc…

業務と研究会

学生が薦めてくれたSF。監視論を内部に取り込んだうえでの監視ものらしい。■卒論修論博論 卒論を読み終えて修論もまとめ終える。 修論は路上観察学を再考するというもの。ルフェーブルのリズム分析や表象の空間に着目し、路上観察学の身体的行為における細…

業務

読む仕事を淡々とこなしていく。 ■ 続けてパサージュ論、テレビ論、ホームズ論を読む。 パサージュ論は根源史の根源にもっと肉迫してほしい。文章は練れているが。 テレビ論はフィスクのみだとやはり適用可能性には問題があろう。出川哲朗というへタレ芸人を…

恒例業務

合間を縫って『ソーシャル・ネットワーク』を見た。レッシグの批判はよく分かるのだが、フィンチャー作品の気持ち悪さや違和感は別のところにある。別にソーシャルネットワークの話でなくともよい映画であるのはその通り。■ブルデューThe Philosopher and Hi…

■研究会のお知らせ もう情報が出ていたので貼り付けておきます。 特集「タイムマシン/タイムトラヴェル」 日時:2011年1月29日(土)14時〜18時 場所:京都大学文学部新館第六講義室 プログラム 14:00-14:30 研究発表 加藤隆文(京都大学大学院)「不死性の…