退院

この間入院してようやく出院してきました。まだ安静要なのですが、学期中なのでぼつぼつならし運転していきます。■お知らせ 『Photographers' Gallery Press』の第10号が出ました。 私もブルデュー論を書いていますが、それよりも橋本氏のディディ=ユベルマ…

カイロス、ハイコンテクスト

■斎藤論文参照項目 斎藤氏の用いるカイロス的時間とクロノス的時間についてはあれこれ議論がある。ここを参照。 ハイコンテクスト/ローコンテクストについてもホールを調べてみる。文化を超えて (1979年)作者: エドワード・T.ホール,岩田慶治,谷泰出版社/メ…

拡張論文3

■サブカルという日本語 サブカルという「日本語」が言説および言説イメージと、対象と、それにかかわる行為や行動の間でその意味合いが行き来して、学生さんの間で焦点を結ばないというのも、この間の研究会の議論の問題。もうひとつは、(非)コミュニケー…

sabukaru等

■サブカル科研 今日はマンガミュージアムでサブカル科研。 サブカルチャーという語の欧米での成立過程とその後のポストサブカルチャー研究の展開、そして日本でのサブカルという語彙の再帰的で流用的で実に捻じれた展開の話を聞く。一面ではいろいろな文献が…

読書会、拡張論文

■読書会 夏の読書会企画を考えている。たぶん8月3日間朝から晩まで論文を読む企画です。テクストは映像メディア関係を一応予定。とはいえ、今年は修士がいまひとつ人数が少ないので、元気な担当責任者を募集中。 ■拡張論文1 ジョージ・ベイカーの「写真の…

業務

■憑依 論集の誤植を発見し、笑ってしまった。表紙のチェックは任されていないのでやむなし。ご指摘いただいた方々ありがとうございます。ヒョウイに心があろうがなかろうが大差ありません。憑と馮いずれでもhaunting、そしてrevenantという反復的でらせん状…

論集

■論集 ようやく研究室の論集が出た。出てしまったものは仕方ない。お読みください。 ちなみにこちらのサイトでもダウンロードできます。冊子そのものがほしいという方はご連絡ください。 ■ウメズ 楳図かずおが今月下旬に京都に来るお知らせが入る。ちょうど…

北海道終了

■北海道 北海道2日目終了。北大のキャンパスは軽いウォーキングか森林浴になる広大さ。 学会では初日のシンポと二日目発表を5本聴く。感想はまた書く気が起きれば書くと思う。 今回は写真史/論の研究発表はゼロ(シンポの倉石さんのコメントのみ)。映画…

コミュニティ、ホラー、情動

過酷な前期もようやく折り返し地点に達する。 明日から北海道。■コミュニティ論小集団の時代―大衆社会における個人主義の衰退 (叢書・ウニベルシタス)作者: ミシェルマフェゾリ,Michel Maffesoli,古田幸男出版社/メーカー: 法政大学出版局発売日: 1997/11メ…

業務

■業務 昨日は7時京都発で京都着が8時の猛烈に忙しい日。 朝の教養立ち講義では『絵画のメディア学』の有効な流用方法の手前まで話をして、終了。6つの機能に関する写真バージョンをつくってみる。 午後の専門立ち講義では『アバター』がいかにチュートリ…

大会終了

■記号学会終了 というわけで東京での大会終了。 初日はマイコンブーム創世記という枠組みでヴィデオゲーム成立前後までが語られ、続くオンラインゲームの対論が続き、二日目のシンポでヴィデオゲームにより全面化した問題を討論するという流れでした。 あほ…

お知らせ

■お知らせ 今週末、東京で記号学会が開催されます。今回の特集はゲームです。以下のページを参照ください。http://www.jassweb.jp/2011/04/post_24.html 日本記号学会第31回大会・開催情報開催日:2011年5月14日(土)、15日(日) 開催会場:二…

ゲーム時間の分類

■ゲーム時間の分類 演劇よりも映画よりも長い時間を要することが多いゲームの時間、それを考察するためにウォルフはまず静止と運動という概念を検討する。 運動が知覚されない状態を静止と私たちは見なす。過去のメディアを例に挙げれば、絵画や彫刻や写真が…

ゲーム空間の分類(承前)

■ゲーム論 空間的分類7 独立して運動する平面のレイヤー状の構造の画面 例としては『ザクソン』、『スーパーマリオブラザーズ』が挙げられる。相互に独立して運動する互いに重なり合う平面のレイヤーからなる空間がここでは意図されている。前面のレイヤー…

■ 5 スクロール(軸はふたつ) 上下左右にスクロール可能なスクリーン。『ウルティマ3』などが例に挙げられる。 こうしたゲームの大部分は、あるエリアを鳥瞰的に見下ろす画面が含まれ、同時にその中の対象は側面観で示されている。上下左右とあるがどちら…

諸事情で半端なく忙しいので、各方面の方々にはすみません。たぶん書き足していくはずのウォルフ(ウルフ?)のゲーム論はしばし中断。■ウメズ論 ウメズ研究をいくつか読んでいる。ウメズ特集号のほとんどは主題分析が占めているが、そうではないものもちら…

ゲーム論

ようやく時間ができたので読みはじめる。 序論は、なぜヴィデオゲームの学問的研究がなされてこなかったのか。相互貫入しあうゲームメディアと他のメディアの状況を顧みれば、また美的メディウムとしてのゲームの認知の開始を考えれば、必ずしも技術的、経済…

ぼのぼの、情動

会議一日やって飲んで帰京。教授会とは別。小専修って委員が6つくらいあるので毎度こんな感じ。■ぼのぼの論 を今期ふたたび取り上げる。システム論的部分はさておき、物語論と物語からの遊離に照準するため。その合間の問題も穿って考えるため。ところでぼ…

リアルな鳥男

■ ウメズ作品を合間に読む。 後者の結末は初出時に読んだときと同じ印象。それぞれの挿話の結末でしかない結末が最後に控えているのみで、未消化の印象を受けたのだった。とはいえ、その周密な描写密度は毎度疲れるほど。前者はまたの機会に。 次はこれ。 簡…

新刊、ゲーム本

■トポグラフィの日本近代―江戸泥絵・横浜写真・芸術写真 (視覚文化叢書)作者: 佐藤守弘出版社/メーカー: 青弓社発売日: 2011/04/01メディア: 単行本 クリック: 48回この商品を含むブログ (53件) を見るをお送りいただく。感謝。…ところでせっかくなのでこの…

いろいろ

■ウチダ本 今のメディアの邪悪なものを考えたいと思い購入。■河合晋平博物館 河合晋平氏の大阪での個展開催のお知らせをいただく。詳細はここ。ぜひ授業で見に行きたかったが、4月6-12日と授業開始前だし、会期も短いので、皆さん見てください。■レントゲ…

写真、ウメズ

〆切を延ばしていた原稿をようやく送る。毎月一本ペースはやはりきついことこのうえない。今回はブルデューの写真論になぜこれほどまでに言及がなされないのかを考えた文章。今回の依頼がなかったらここまで調べはしなかっただろう。そういう意味で感謝。■写…

缶詰

缶詰仕事引き続き。それは書かない。■ どうでもいいけど、TV東京とNHKのアーカイヴ開放以外、あまりにもストレスフルな、あるいは鬱のモードの放送が続いている。機能を分担して、もう少し違う放送を組んだらどうなのだろう。吉本関係で過去の漫才を流…

ブルデュー写真論

■カントと写真 何だこれはと思い取り寄せてみた。Kants Aesthetik im Zeitalter der Photographie: Analysen zwischen Sprache und Bild作者: Ulrich Richtmeyer出版社/メーカー: Transcript Verlag発売日: 2009/02/01メディア: ペーパーバック購入: 1人 ク…

ブルデュー論

■ブルデュー論 クラウス「写真とシミュラークルについてのノート」を久々に読み、ざっと訳す。ブルデューにしばしば言及している論。主張は分かるが、物足りない。ブルデューが相方と共著で書いた「農民と写真」を読みはじめる。これはほとんどの部分『写真…

認知、パラレル

■物語論 認知物語論も素材にしなければならないと思いたち、下記を注文。実は予算調整。 認知症の問題も供述調書の問題も絡んでくるのだろう。その前にボードウェル的なものをきちんと批判するための資料が要るということもある。■パラレルワールド パラレル…

津波

学会理事会で東京往復。今週来週はタイトなので早めに帰京するも11時すぎ。。。■踊るダメ人間 不正入試報道が同情報道の波へ移行しつつあって、もうどうでもよくなった。それならば報道する必要はないだろう。これでもあげておこう。買わないが。カンニング…

判定終了

■判定終了 判定報道が案の定、行きつくとこまで行きつき、TVではエビゾウ関連やコムカイ関連と並べられて報道され、紙面ではNZ自地震ニュースより大きなスペースをとられて報道される。社会的影響?それは報道する側の原理だろうに。どうでもいいが、替え玉…

判定過剰報道

一瞬暇だったのだけれども、学会Aと学会Bの編集をしているので投稿論文のプリントアウトひとしきり。こういう紙代とインク代の多いこと。予算は出るわけがない。■マンガ たまたま借りてきた本のなかにあったので読む。なるほどこれで西原ワールドに入るのか…

・沖縄 を買う。博物館・美術館で見つけた本。 山城知佳子情報も収集する。ここを参照。写真雑誌 『LP』(第7号)にも記事が載っている。・同形 入試関連のニュースで頭が痛くなる。不正と言われるプロセスとメディアの大騒ぎのプロセスが同形のものなのだか…