2009-01-01から1年間の記事一覧

美学芸術学論集5号

衣笠の日。コピー話をふたたびやって終了。次回はようやくバルト話へ。 ついでに話をしたふや町映画タウンって案外皆知らないようだ。宣伝しておく。 北野さんにも久方ぶりにお会いし、二度目のおめもじをする。■資料いろいろ 写真家DVDを追加で注文。結構出…

ばったもん、ワゴン

■バッタモン、ワゴンセール 毎週衣笠に通っていると行き帰りに気になるバッタモン豊富なみやげもの屋がある。「ノヴァうさぎ」や「なっちゃん」などのコピー商品のワゴンセールをやっている。 だからという訳ではないが、写真とコピーの話を拵えている。でき…

5日間

The Kiss of Apollo: Photography & Sculpture 1845 to the Present 彫刻と写真 …と書いたまま身動きできない春の忙しさにつきあっていたのであった。以前も同じ並びの本を挙げたが、興味のある学生がいたので再掲。ジョエル・スナイダー論文を以前、参照し…

読み合わせ、準備

昨日は一日中、翻訳読み合わせ。ついでに作業場となった佐藤研究室に積んであった視覚資料もいくつか借り出す。 これは授業用。アンディ・ウォーホル/コンプリート・ピクチャーズ [DVD]出版社/メーカー: 日本コロムビア発売日: 2004/12/29メディア: DVD購入:…

贋作、位相

贋作関連もざっと調べる。 コピーの特殊な事例が贋作である。コピーにはいくつかの位相が区別できることが分かる。たとえば、事物の物質的組成のレベル、精神史的、芸術史的、ロマン主義的レベル、形式的、美的レベル、技術的レベルなどがある。これが法的コ…

廃墟萌え、アニメ映画学

校正の五月雨が始まる。ひとあめやんだので仕事を再開。 立命の非常勤第一回目。地下教室の映画館のような豪華さに驚き、同じ京都なのになぜこれほど交通の便が悪いのかに驚く。担当は写真学。■クルーガーなど 『アート・アクティヴィズム』『攪乱分子@境界―…

エヴァンス、シノラマ

今年4本目の文章をようやく送付する。某辞書のとりまとめと翻訳作業がGWまでのお仕事。休みなし。■エヴァンス、絵葉書 エヴァンスを読み解く際に絵葉書写真のもつ意味は案外重要だ、ということを以前卒業した学生がやっていた。未入手のセクーラのエヴァ…

ベルティング、イメージ学

■ベルティングの杉本論 ベルティングの研究もしばらくご無沙汰だったのであれこれ調べる。ドイツで展開しているイメージ学の流れ、もっとコンパクトなものも出ているはず。Hiroshi Sugimoto: Theatres作者: Hiroshi Sugimoto出版社/メーカー: Walther Konig…

宙吊り、スギモト

■宙吊り 『アート&フォトグラフィ』でもしられるカンパニーの本。写真と映画のいくつかの層がうまく重ねあわされた概説的な内容。写真と映画がいい按配に宙吊りにされればよいが。。。第一章 Stillness 第二章 Paper Cinema 第三章 Photography in Film 第…

尖端と新刊

年度末忙殺が続いていた。いや続いている。 今日会った若手研究者のひとは、春休みは「どごだ」と、風邪薬飲みすぎて辞任した大臣のように呟いていた。ま、そんな年度代わりの季節。■新刊本 久々に訪れた三月書房で購入。 中平については、先日お会いした小…

顔認識、顔の消費

■顔認識諸々 30年代の顔について、このあいだ書いたので、これを機にデジタルカメラ関連の顔問題も参考資料をぼつぼつ集めていく。 ・ニコンの顔認証技術はすごいの広告がすごい ・ケータイ用語の基礎知識 顔認識技術とは ・オムロンの顔センシング技術 ・ど…

骸骨、目次

■骸骨 祇園会館でようやく『インディ・ジョーンズ』最新作を見る。 その物語が、原爆実験の街からナスカに移行しても、そのあいだにロズウェル事件の顛末をさしはさまれる、雑誌『ムー』的なとんでも話になっていても、もう驚きはしない。大蠍、大蛇、プレー…

卒論、修論

■終了 卒論修論発表会、造形大、同志社、神戸大の4人の卒業生修了生が発表。 卒論のひとつ(カラヴァッジョの発表)は良く調べていてプレゼンもスマートで感心。ただし、理論的ツールの使い方や歴史的文脈の埋め方はもっと補うことができるし、補うべきだろ…

ミミズ、水道管

次の原稿を考えはじめる。もうしばらくお待ちを。■セクーラ文献 期待していたこの文献、写真集としては面白いのだが、セクーラの文章はわずか。ページ一杯のマンホール写真が売り。Walker Evans & Dan Graham作者: Jean-Francois Chevrier,Allan Sakula,Benj…

発表会、ETV

■ 卒論修士論文発表会のお知らせポスターはないですが、あさってに下記の発表会があります。 美術史あり、ベンヤミンあり、森山大道あり、舞踊ありの4本の内容で、神戸、同志社などから集まった学生さんが発表をします。お時間のあるかた、とくに若い学生さ…

読み合わせ

■読み合わせ 3日間翻訳缶詰。ここ最近ではもっともハードな3日間。 と書いてほうっておいたので、諸方面から心配された。 いや、あまりにいそがしかったのです。よく、読み合わせって何をするんだとかという質問を受けることがあるのだけれど、これをやっ…

嫁姑、BB

■業務 まだやってるのか、と呆れられそうだが、時間の合間にレポート採点。 今回はケータイ小説に絡めた論が多い。 ある論は、速水氏の少年オタク/少女ヤンキーの軸がとりこぼしているものとして、少女オタクをとりあげ、そのライトノベルという媒体とケー…

ひとあな、人形

セクーラ論をようやく送付。 紀要のベンヤミン論の欧文要旨をさっそく書きはじめ、次の原稿の資料をざっとかき集め、辞典の原稿ファイルもたぐりよせる。■ひとあな、人形 セクーラが序文を書いているので、これも注文。Manhole Covers (The MIT Press)作者: …

告知、仕上げ

■次の告知 で、次。上映会です。こちらは緩く初期映画を上映しながら、その言説の系譜を再度なぞってみようという勉強会的な性格のものになると思います。 …3月に研究会を開催しすぎという批判も方々で受けているのですが、、、2月は卒論修論博論審査とレ…

終了、交通とアーカイヴ

■研究会終了 昨日は一日研究会カント特集。予想外に多くのひとたちに来てもらい、感謝しきり。 どちらの発表も、現在からはじめ、過去に遡行し、そのうえでもう一度現在にもどって来る部分があればもっと挑発的な内容になったと思う。それは、長めにとった質…

船酔い、交通

■海表象素材 ネルソンの船酔いについても調べねば。もうステレオタイプ的語り方になっているが、「sea-sickness」と「see-sickness」の問題は、セクーラの海表象論では素通りされている。■ヤンキー論 リテラルなヤンキー文化論に終始するものではなく、どこ…

海表象、写真の意味

海関連素材もぼつぼつ拾っていく。 真ん中は、「人魚の踊りMerbabies」が海表象もの。 マハンは海のディテイル表象の素材として。■写真の意味の創出について これも教科書的な内容であるが、セクーラの写真論の出発点でもあるのでざっと前半を訳す。 がもう…

ドキュメンタリー、アーバス

■解体、再創出 ドキュメンタリーに対するセクーラの位置も、彼の議論から拾っておく。これは「モダニズムを解体し、ドキュメンタリーを創出しなおすこと」という『写真を逆撫ですること』所収の論から。 「ドキュメンタリーというジャンルの政治的批判が大い…

投錨、係留

■電話と告白 神へのメッセージを伝える留守電が開設されたらしい。■投錨、係留 「私の第二の解決法は、言葉とイメージとの距離の尊重、読む経験と見る経験のあいだの身体的な差異の尊重にあります。これは『トリプティックでの瞑想』(1973/78)に当てはま…

コンテナ、シークエンス

海の想像的物質的地理学を考えるうえでセクーラが随所で挙げる本。 どちらも遠い昔に読んだきりなので注文する。■報告終了 昨日も大学。科研報告会が終わる。結局時間がおしすぎたので(というか皆制限時間をまもらなすぎである)セクーラの部分は雑誌に書く…

缶詰の詰め、海の時間

今日も缶詰。磨り減る。 明日は科研報告会→■セクーラ、ブクロー 明日の報告の準備をはじめる。その前にブクローとの対談の残りもざっと紹介してしまう。 『フィッシュストーリー』の源を1980年代初頭のある海港での経験としてセクーラは語った後、そのテクス…

回顧、魚話

な一日だった。ま、蟹工船ほどではないが一日中の労働はつらい。■回顧の悪循環 各TV局が開局50周年などを迎え、そこここで記念日番組を放映している。 違和感があるのは、いつもすでになつかしランキング番組を常日頃放映している各局があまりそれと変化も…

告知、録音テープ

な日。それ以上は何もかけない日。■告知 いちおう企画に絡んでいるので告知をあげておきます。 大学院生にリング外で乱闘してもらって、同僚がそれをカウントしてリングアウト勝ち/負けを決めてしまう、そんな会だと理解しています。さしずめコメンテイター…

アーカイヴ、レポート

レポートを延々と読んでいくつか面白い素材もあった。 前者は見もしなかったが、映画の壊れぐあいが面白いようだ。さっそく注文してみる。そういえば知り合いも批評していたはず。後者は教科書的に漫画分析ができることもあって答案例が多かった。ただし、な…

ドキュメンタリー、巨大写真

…レポート採点期日が予想外に早かったのに気づく。学部ごとに進級判定が違うとのこと。 そもそもこの時期に科研報告会って、、、いや、それは言うまい。 ■ドキュメンタリー、巨大写真 ひきつづき。ブクローVSセクーラの対話から。ドキュメンタリーの失効につ…